------暗闇の中に二つの光の円が浮かび上がった。仁王立ちで仏頂面の少女と無表情でひょろりとした少年がスポットライトの中に立っている。少女、やにわにマイクスタンドをひっつかむ。

少女:みなさん、こんばんは~(重低音で平板に)
少年:…なにそのテンション?せっかくひさしぶりの出番なんだから、もう少し愛想良くしたら。
少女:えー、ほんっとうに久しぶりよねぇ…きっと今日ご覧になってる皆さんはあたしらが誰かわかんないでしょうね…
少年:まあ、そうだろうね。では改めまして…このブログのオープニングスタッフやってました、墨野(すみの)といいます。で、こちらが鼓(つづみ)と…
(少女のこぶしがぎりぎりと少年の横っ面にめりこんだ。殴ったわけではなく押し付けているだけだが、相当な力がかかっているようだ。少年の頬の肉が徐々によじれていく。)
墨野(すみの):(嘆息)…あのね。今、紹介の最中なんだよ?ただでさえ第一印象失敗してるのに、さらに第ニ印象で暴力シーンをアピールしてどうするの。
鼓(つづみ):…なぁんであんたはそう冷静でいられるわけ…?レギュラーでこのブログに起用とかゆっといて、3ヵ月以上ほったらかしにされて、黙ってられるほうがおかしいわよ…!
墨野:わかった、わかったから。僕にあたるのやめてくれる?
(しぶしぶ拳をひっこめる鼓だが、不満はおさまらない様子で唇をとがらせる。)
鼓:てゆうかさあ。あたしらってネタがないときに引っ張り出されるだけなんじゃないの?
墨野:そうだね。レギュラー、って言葉の意味がわかってないみたいだね。あのひと。
鼓:でもって、今回はアイツ、どうしたわけ。なんか部屋にこもって本を読みまくってるみたいだけど?
墨野:うん、どうやら読者さんの朝之介さんに自分のキャラのお話を読みたい、と言ってもらえて舞い上がってるみたいだね。『勉強だ!』とかいって資料を集めてるらしいよ。
鼓:はー、許容量こえてパンクしなきゃいいけど…
墨野:あのひと、無駄に理想だけは高いからね…
鼓:また設定だけが暴走してるんじゃないのお?
墨野:それがね、僕らを何とか出そうとしてるらしいんだよ。この状況にさすがに罪悪感があったみたいだね。
鼓:んなっ?ほ、ほんとなのそれ!?…ふふん、アイツにしちゃ考えたじゃないの…!(にやにや)
墨野:…(ボソッ)鼓はわかりやすいなあ…単にあのひとのキャラの引き出しが少ないだけだと思うんだけど…
鼓:?…なにコソコソ言ってるのよ?
墨野:あ、いや…そうは言ってもあのひと、ちゃんと書くかなあ、って。
鼓:まあ、ここで公表しちゃった以上、アイツも書くしかないでしょう。さあっ、華麗なあたしの活躍をきりきり書くのよっ。
墨野:…いっとくけど、主役はきみじゃないからね…?
鼓:なあにいいいっ!?

マイクスタンドが蹴倒されて、ハウリング音がスピーカーをつんざく---------------

朝之介さん、勝手にトークの中にご登場いただいてしまいました…!
もしダメだったら該当部分を変更しますので、おっしゃってくださいね~。