『悲しいことがあった時』



とっても悲しいことがあった時
とってもやりきれない思いを味わった時
とてつもない失望感を抱かされた時
人を信じられなくなるようなことに出くわした時


どうやってそれを乗り越えよう
どうやってこの心を立ち直らせよう


考えてもいなかったことだったから
信じていたから、信じ合えると思っていたから、


自分に問題があったのも事実
相手も完全でないのも事実


ちゃんと理解しあえてないのも事実
どこかで誤解があったかも知れないのも事実


でも、そんな時、どうしよう
どうやってこれを乗り越えよう


もっと強くなれってことかな
もっと強くなれるってことかな


また一つ時が巡りゆく中で、
そんなことを忘れた頃に、


また同じ場面に出くわすかもしれない
同じ人に出くわすかもしれない


人の心は変わりゆく
私の心も変わりゆく


悲しいことは忘れ去る
その人と一緒に


また明日が来て、次から次へと、人の群れをかきわけて進まなければならない自分がいる

そんな中で、大切な何かを、道端に落としてしまわぬように

悲しいことは、そんな大切な何かを、時々、そっと教えてくれたりもする



悲しいことがあった時
やりきれない思いを味わった時



悲しいことは涙とともに忘れ去ってしまおう

でも、そっと、大切な何かを一つ、

、、、心に刻みこんで




(※2008年投稿詩)