『羽ばたく時』



もうそろそろ

もうそろそろ、あの空に羽ばたいていけそうな

そんな

そんな気になってきたよ



ある時からこの背中の羽が


あまりにも重すぎるって感じてしまっていて

飛ぶことなんてとても考えられなくなっていたんだ



ずっと歩くだけでいたなら、その方がきっと楽だろうなって思ってしまって


重さに負けて、落ちることもないし、


風に押されて進めない、そんな不様な姿をさらすこともないし




でもね、今日、あの空を見て思ったんだ


飛べるかもって


そして、飛びたいな、、、飛んでみたいなって、


そのうち、、、絶対、、、絶対に飛んでやるぞって、、、


何だかそんな思いが湧いてきたんだ




何でだろうね


空がとっても吸い込まれそうなほどにきれいで雄大で、


その魅力にただただひき込まれただけかもしれないね




今迄、ずっと下ばかり向いて、足元ばかり見ていたから、


久し振りに見た清々しい空のその衝撃があまりにも大きかったのかも知れないね




でも、理由なんてもういい


飛びたいから飛ぶんだ


飛びたい気持ちが起こってきただけで、


何だかもう心は空を飛んでるんだ


思えば思うほどに、その時が待ち切れないほどに待ち遠しくなってる




飛べるかどうかなんてわからない


でも、今はそんなことも頭にはない


飛んでみる


挑戦してみる


飛んでみたい


挑戦してみたい


ただそれだけ、ただそれだけ、




あの空で、きっと何かに出逢えそうな


そんな気さえするから




羽ばたくよ、、、きっと


飛んでみる、、、かならず