人はどこかで妥協する

何かを切っ掛けに妥協していく

未練を残しながらも妥協する

そこまではできない、と妥協する



それで満足できるならそれでしょうがない



しかし、どうしても妥協できないこともある

どうしても妥協したくないこともある

それで例え損したとしても

意地になってでも



それを妥協したら自分が自分でなくなるような

そんなものがある

ここまで妥協せずに来たのに今さら妥協できない

する気もない



他の誰かが妥協したって、自分は自分

このこだわりは捨てられない

人生をかけて妥協したくない

そんな思いが人間技を越えた芸術品を生み出すことさえある

そんな思いが歴史を塗り替える偉大な記録を生み出すことさえある



本人は初めからそんなことを考えていたわけでもない

ただ単に妥協したくなかったから

妥協できなかったから

完全、最高の域に達したかったから

それを夢見て、ある時からひたすら向き合ってきただけ




周りは、ある時、突然に、凄いと感嘆し評価するが、

当人には、急に周りの反応が変わる方が驚きなのだ



しかしながら、どれだけそこに至るまでに、人知れぬ苦労もあったか

ほとんどの人がどこかで妥協してしまう中、

貫き通すのは、性分とはいえ、様々な人の様々な反応がある



妥協しない生き方、

それは、突き詰めれば突き詰めるほど、ライバルもない孤独な戦いとなるのである


理解されようが理解されまいがやめることのできない、止めることのできない、こだわりなのである

そして、それは誰にも真似できない究極の芸術を生む力となるのだ