『閉じた心を素直に開く時』





閉じていた心を開く時

頑なに閉ざしていた心を開く時

無意識に忘れ去りたくて忘却の彼方に押し込めていたことを見つめる時




傷つきたくなくて、閉ざした心

愛を失いたくなくて、閉ざしてきた心

嫌な思いを二度と味わいたくなくて、閉ざしてしまっていた心




それでも、それは私の心

無理やり押し込めていても、決して消えることないでいる私の心

置き去りにしてきた寂しい心

置き去りにされてきた可哀そうな心




もしもすべてを無条件に許してくれる存在に出会えていたなら、

開いていたかもしれなかった心

実は心の奥底では、それを願っていた心

見せたくない、見られたくない

でも、本当は、、、

見てもらいたい、、、わかってもらいたい、、、受け留めてもらいたい、、、

見てもらいたかった、、、わかってもらいたかった、、、受け留めてもらいたかった、、、

そんな心




もしもすべてを無条件に許してくれる存在があるとしたら、

それは、神様かもしれない

どんな義人であってさえも人は裏切ることがあるから




でも、人を信じたい

信じられる人がいてほしい、と人は思う

人の心の奥深くに存在している、神様のような、そんな心

それがある

きっとある

だから、それを信じていきたい

それは誰にもある

私にもある

あなたにもある




でも、すべてを受け留められても

私の中の悪い心までも、許し続けてはほしくない

時にそっと教えてほしい、時に叱ってほしい

人はそうも思う




皆、痛い思いはしたくないけど、

痛い後に、少しずつ、じわっと効いてくる注射のように

苦い後に、次第に効いてくる薬のように

本当は自分の本当の姿を、痛いけど知りたいと思っている




うすうす感じていることを敢えて言われたくない

それは逃げ続けている、自分の嫌な所だから




逃げないで

向き合ってみよう

逃げたくなる、心を閉ざしたくなることがあったからだよね



人が信じられなかったら

何を信じようか


閉ざした心を委ねきって素直に開ける存在

解放されずにいた心を解放してくれる存在


人の中に潜在する、神様のような心

この宇宙に潜在する、神様の心



その勇気を、その一歩を、受け留められた時、

あなたの中から、力が芽生えだす

間違った決心を、正しい決心に変えていく時、

あなたの中で、眠っていた力が湧き起こる




本当はこんなにも、満たされていたのに

本当はこんなにも、愛されていたのに

愛されてない所にばかり目が行って

大事な所には目をそむけながら、いつもないものねだりをし続ける




新しい自分は、きっと、もうすでにあなたの中にいる

勇気をだして、心を素直に開けば、涙とともに、出会うことができる

本当の自分




閉じた心を素直に開く時

信じられなかったものを信じ切ってみる時

心が解き放たれ、この宇宙に自由に羽ばたきはじめる時


それは、


それはきっと、



あなたの新たなる誕生の瞬間(とき)となる








2008年6月