午後6時からTジョイ博多で行われた映画『コクリコ坂から』のイベントに行ってきた。

Tジョイ博多とは博多駅の駅ビルにできた新しい映画館である。


まずは監督の宮崎五朗、主題歌を歌う手島葵、プロデューサーの鈴木敏夫を迎えてトークショーが行われた。

先のブログと重複するところは省くとして、この映画の設定が1963年なのはなぜか?という話になった。

鈴木敏夫によると、2つの理由があって、1つはおととしに宮崎五朗の父でこの映画の企画原案、脚本の宮崎駿と鈴木敏夫が、バブルやバブル崩壊、リーマンショックなど現在に至る日本の経済の流れについて2人で話していると、そもそもそれらの源流はいったいいつから始まったのだろうか?という話になった。

そこで結論として出たのは、東京オリンピックの前年の1963年だった。

その頃の話を描いたら、原因は何だったのかわかるかもしれないというのが1つ。

そして、2つ目の理由は、1963年が宮崎駿が社会人になった年だからだそうだ。


ちなみに、その4年後に宮崎五朗が生まれていて、今回、自分が知らない時代の話を監督することで、当時を生きた人では描けない話のよさが出たんじゃないかと宮崎五朗は語っていた。


主題歌の『さよならの夏』は宮崎駿からの指定で、宮崎駿としては原曲である森山良子の歌唱バージョンを採用したかったそうだが(それを聞きながら脚本を書いたそう)、宮崎五朗がこの映画は高校生の物語だから若い人が歌うべきだと強く主張して、それならと手島葵に白羽の矢が立ったそうだ。


あと、主人公の声を演じた長澤まさみの演技がたいへん素晴らしく、長澤まさみとしても新境地を切り開いたのではないかとのことだった。


映画が完成したのは先週だったそうで、それというのも完成間近で主題歌を歌う手島葵に声優として出演するシーンを作りたくて、新たにカットを追加したため完成が延びたそうだ。


トークショーの後、手島葵によるミニ・ライヴが行われた。


サポートにギタリストを迎えてアコースティック・ギターによる伴奏で、挿入歌の坂本九『上を向いて歩こう』のカバー、『朝ごはんのうた』、最後に主題歌『さよならの夏』を歌った。


これにてイベントは終了だったのだが、この後、手島葵のシングルCD『さよならの夏』の即売会があり、購入者には特典として手島葵のサイン色紙を手島葵本人から手渡ししてくれるという催しが行われたのだが、急遽、そのサイン色紙に宮崎五朗がその場でサインをしてくれることになった。

僕はCDを購入し、サイン色紙をもらった。

また、その場には鈴木敏夫もいてサインに応じていたので、僕もサインをもらった。


結局、サイン色紙手渡し会よりも鈴木敏夫サイン会の方が長引いてしまっていた。


サイン会終了後、3人は映画に飾られた『コクリコ坂から』の巨大ポスターにサインをして、去っていった。


newdawn69さんのブログ-20110628190652.jpg