こんばんはヒツジ



今日のテーマは

動きの正確性と感覚についてチューリップ黄



何かスポーツに親しんでいたり

トレーニングをされている方には

参考になるお話かと思いますので

最後まで読んでいただけたら幸いですにっこり



何かの動きを習得したいと思ったときに

ある程度動きが理解できてきて

ベースが整ってきたら

誰もが次の段階では

スキルのレベルを上げていくと思います。



その段階で重要になるのが

細かな関節の動きや感覚です。


自分の感覚と理想的な動きのギャップを埋めたり、動きのフィードバックをするために

とても必要な要素です。



ここでは

いわゆるインナーマッスルが

しっかり働く必要があります。




インナーマッスルの役割は

あるべきところで関節を安定させることです。

(関節の求心性)


アウターマッスルは

関節をダイナミックに動かす役割があり、

アウターばかりが働くと

求心性が失われ、関節を痛めてしまう原因となります。

(皆さんの知っている四十肩・五十肩なども同じ要因)



じゃあインナーマッスルを鍛えよう!


と考えてエクササイズをしたいところではありますがその前に頭に入れていてほしいことがあります。




トレーニングやエクササイズ後に

やった感や汗をかくような疲労感が出るような感じがあったとしたら

それはインナーではなく、

アウターが働いている可能性があると言えます。




筋肉の両端には腱が付着し、

腱は筋肉と骨を繋ぎます。


骨と骨の繋ぎ目を関節と呼ぶことは誰もが知っていることですね。



この筋と腱の移行部には

『ゴルジ腱器官』という

感覚受容器が存在し、

センサーの役割を果たしています。



ゴルジ腱器官は筋の伸び縮みを感知し、

腱などが伸びすぎて損傷しないよう反射によって脊髄や脳へ情報として送る働きがあります。

(伸長反射と呼びます)


また、

環境や動きを知覚としてフィードバックし、

運動を制御するという働きもあります。



そして、このゴルジ腱器官は

アウターマッスルよりインナーマッスルに多く分布しています。



 

普段、

強度の高いトレーニングやエクササイズばかり行なっている人は

関節を安定させ軸となるように働くインナーより

アウターを使いダイナミックに動かしてしまう傾向にあります。



以前の記事でもお話しした

パフォーマンスピラミッドという考え方でも

筋量や筋力などのベースとなる部分の前に

運動を制御する部分が大切だとお伝えしました。




私のピラティスのレッスンでも

運動不足の人はもちろん

中〜高強度のトレーニングを

好んで行なっている方は

この細かな動きをコントロールする感覚が感じられないことが多い印象です。



エクササイズや動き自体は単純なものでも

自分の関節がどのように動き

どう動かせているか?

自分の姿勢はたった今どうなっているか? 

手足はどこにあり、どう動いているのか?


そこをしっかり把握できている人は

ほとんどいません、


ボディーマッピングのお話も以前にしたと思いますが、ここでも同じことが言えます。



動きが簡単すぎる

やった感が感じられない


など、

普段動いている人には

そういう意味では敬遠されがちな部分ですが、

スキルを習得する段階になったときに

細かな調整やギャップを埋めていくためには

とても大切な要素です。



既に怪我や痛みを抱えている方。

スキルで伸び悩んでいる方。


一度見直してみてくださいね花



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ピラティスには6つの原理原則があり、

そのひとつにPrecision(正確性)があります。


動作を正確に行うことで怪我を予防するだけでなく、怪我の回復、動きの効率をあげていきます。

たくさん反復することや関節の可動域を逸脱した過剰な動きは怪我を伴います。

量より動きの質を高めていくことが大切だという考え方です。


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記事についてのご感想などコメントいただけたら嬉しいですニコニコ飛び出すハートキューン






お天気の良い日は日本海の夕日が綺麗です