なごやんのBCL史(65)戦い止まぬアラブの国 | (新)なごやん

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名古屋からJリーグ アルビレックス新潟に熱い思いを送ります。旺盛な好奇心そのままに、アルビネタに留まらず、鉄道、芸術、SWL(短波・海外放送受信)、昆虫、等々、思いつくまま書いていきます。
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 なごやんのBCL史第65回はアジアの順番で、西アジア、目下激動のさ中にあるシリアの放送です。


【背景】

 地中海に面してはいるものの、トルコイラクヨルダンレバノンイスラエルに囲まれているシリアは古代から近世までアケメネス朝ペルシャローマイスラムオスマンといった帝国に支配され、1920年になってようやく「シリア・アラブ王国」として独立しました。しかしその数か月後、フランスに占領され、フランスの委任統治を受けることになりました。


 シリア共和国として独立したのは第2次世界大戦後の1946年のことです。


 1958年から61年までエジプトアラブ連合共和国を作っていたのはBCL史(50)にも書いた通りです。


 それ以後は今日に至るまで戦闘などを始め不安定な政情が続いています。戦火止まぬ国です。


 ただ、米国の大統領がトランプ氏になり、ロシアのプーチン大統領とともにシリアのアサド政権を支えていこうとしていますので、これから変化が起きてくるかもしれません。よい方に向かうことを期待しましょう。ただ、彼らの思惑(おもわく)が直接シリアの平和というのではありませんから・・・

シリアの位置


【シリアラジオTVサービス,ラジオ・ダマスカス】

 シリアには国営の放送局がありました。一般にはラジオ・ダマスカスダマスカス・ラジオとして知られていた局です。

 今ではアレッポの方が有名になってしまいましたが、シリアの首都はダマスカスで、そこから短時間ながら世界に向かって国際放送を送信していました。


 私がこの放送を初めて聴いたのは1990年代になってからで、私のBCL歴の中では最も新しく聴いた放送局のひとつです。


 この頃になると、私の記録は全く雑で、というより殆ど残っておらず、初めて聴いた時の驚きと喜びしか記憶にありません。


 どこかでシリア国歌が入っていたはずですが、放送開始時だったか終了時だったかも記録がないため不明です。たどたどしい英語による、日本人にとって「わかり易い」(笑)放送だったことは確かです。


 受信報告に対しては受信証が送られてきました。出力500KWですから、もっと早く聴く気になれば聴けたとのだとは思いますが・・・

受信証


 返信には小さなシールが同封されていました。

シール


 紙製の国旗も送られてきたのですが、この国旗、何かおかしいと思いませんか?

 そう、白地に描かれた星が傾いています。実は星が逆さまなのです。旗自体は逆さまではありません。

星が逆さのシリア国旗


 この放送局に受信報告を出したのは1回きりですので、これだけしか手許にありません。封筒はどこかへ紛失しました。プログラムが同封されていたような気もするのですが、今となっては不明です。


 現在、この局はインターネット上にホームページを持っていて、そこから聴くことができます。


 次は少し違った視点からの放送の予定です。


BCL史のインデックスはこちらです。


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