nao_ko_の基地5

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試運転中です。
只今ブログをどこで始めようか考えているところです。
シンプルな良いブログのオススメがあったら是非教えてください。

活動が活発なのは
ついった

たんぶら
です。
その他mixi,Myspace,facebook,yelpにも生息中。

話題で多いのは

デザイン:インテリア、アート全般
音楽:洋オルタネティブ中心 Portugal. The Man, Cat Power,(他大勢、邦も)
エコロジー:TheFunTheory.comが好みの路線
言語:英語も使います
:コーヒー!スウィーツ!美味しいもの
スポーツ:テニス、スノボ、クライミング、バスケ
:村上春樹
その他:フレッシュな情報に節操なく興味アリ

どうぞよろしくお願いします。
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3月14日に、タイラー(ケビン)のおばあちゃんが、5月1日に私のおばあちゃんが、ふたりとも、90歳で亡くなりました。

お互いの家族に、お互いの家族のことを話すようになってから多分比較的すぐに、おばあちゃんが同い年だということに気づいた。
タイラーのおばあちゃんに会えば、家族はみんな元気ですか?おばあちゃんは元気ですか?と聞かれ、元気ですよ、と答えた。
うちのおばあちゃんには、タイラーのおばあちゃんがまだ車の運転をしていた時に、元気だね、すごいね、と話していて、田舎に帰れば、おばあちゃんはどうしてる?と聞かれた。元気だよ、と答えた。
お互いの顔を知ることもなく、ただ、会話からお互いの存在を知っていたふたり。

二月にタイラーのおばあちゃんの具合が悪くなった知らせを聞いて、タイラーだけ、顔を見にサンディエゴに帰った。会話も出来るし、思ったより、元気だった。私も電話でだけ話した。私は職場で電話を受けていて、泣けて、どうしたって声が出なかった。会いにいきたかったけど、いけなくて、ごめんなさい。と言った。他に言いたいことは何も言えなかったけど、おばあちゃんは、「長く生きるのもいいけど、体が良くないと、だめね。おばあちゃんはどうしてる?」「あなたの家族の健康をお祈りしています。」と言ってくれた。
その一ヶ月後にお家で、息子たちに見守られて亡くなった。
サンディエゴに住んでいた4年間、ホリデーを一緒に過ごしてくれて、目の黒い孫の彼女を快く受け入れてくれた。おばあちゃんはイギリス出身で、第二次世界大戦中にアメリカ人のおじいちゃんとイギリスで出会い、恋愛し、結婚して、アメリカに住んだ。アメリカの田舎が大嫌いで、おじいちゃんはなんにでもケチャップをかけた、と文句を言った。祖国を離れ暮らす気持ちを、わかってくれた家族はおばあちゃんだけ。そのことを二人とも知ってた。

4月のはじめにいとこの結婚式で長野に帰った。そのときおばあちゃんは具合が悪そうで、私は、タイラーのおばあちゃんが亡くなったことを言えなかった。お祝い事の前に、うちの家族にも言えてなかった。その後具合は改善されず、おばあちゃんが入院して、余命一ヶ月だと連絡が入った。そのころから私は、タイラーのおばあちゃんと、私のおばあちゃんが、天国で会う様子を思い浮かべていた。不謹慎かもしれないけど。ふたりは、初めて天国で出会うんだ。と思っていた。天国は信じていないけど。

それから一ヶ月を待つことなく、昨日おばあちゃんが亡くなった。
もう痛み止めであまり意識がない、と言われ、二日前の月曜日に急遽会いにいったばかりだった。その時おばあちゃんは苦しそうに息をしていて、かわいそうだった。こんな風にあと一ヶ月も苦しむのはあんまりだと、そう思った。ありがとう、という思いを込めて強く手を握った。お盆や正月に、爪を切ってくれ、と言われ、切ることがあった。爪のない指があって、あれ、これどうしたの?昔からだっけ?と聞くと、それは小さい頃しもやけでね、と言っていた、その手を思い出した。もっとすらりと軽い手だった。

明日、通夜にいく。またあずさにのって。今日は、やっと、タイラーのおばあちゃんが亡くなったことと、私のおばあちゃんが亡くなったことを言える。ふたりが痛みから解放されて、天国でお茶を飲んでいるところを、思い描きたいだけ思い描いてよくて、だから、らくがきした。手に持っているのは、もちろん、タイラーのおばあちゃんはイングリッシュティーで、うちのおばあちゃんは日本茶です。90年生きた女同士で、積もる話も、あるかと思うのよ。


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目が濁っているのは年を召されたからではなかった。
目が笑っていないのはその人と場が好きじゃないからでなくて。

最愛の方を亡くされ、心に穴があいてしまったから。


お日様であり、女神。
寒くて心が枯れる時に、太陽さえあれば、暖かくなる。

葉も花も陽を求め、照らされ、成長していく。
お日様の周りで、惑星は廻り、お日様の元に知恵も生まれる。

人を愛し、平等で、エネルギーと、力強い美しさがある。

いつまでも変わらない。
終わりを見ることのない、太陽。

そう思っていた。

でも、実際は、神ではないし、人だから、
そんな太陽みたいな人でも人だから、
パートナーを亡くし、

「何も感じない」
「楽しくも、悲しくも、美しいとも、何も感じない」

と、落ち込むこともあるんだね。

もちろん私にできることは、何もない。
太陽に向かって、生きてきた私に、何もできることはない。

でも何かあるかもしれないと、何かあるかもしれないと、
そう生きていくしかない。
今日はフェザーズのことを思い出していた。

旅行に行きたい!
けどなかなかお財布は厳しい、、ってもう10年間は言っているなぁ(苦笑

今年は30になるので、渡米からちょうど10年の年。
19歳のときは本当に若かった!と思うようになった最近。

三十路ですね。


フェザーズは、シアトルから何時間か北に走る、何にもない所。
岩しかない。

岩しかないと、太陽の強さがすごく目立つ。
昼間には眩しく、夕方にはオレンジ色に、岩を染める。
影と光と冷と暖とが地を這っていくのが見える。

昼間の空は本当に青く。遠く。果てしない。
地球の肌が見える地形。広い、広い、アメリカ。

崖っぷちをハイクして、クライミングスポットで壁を登る。
スタート地点が、崖っぷちなので、高さは数倍にも感じる。
腕をプルプルさせて登ったてっぺんで見た景色は、
崖っぷちから見た景色と、違った。
似てたけど、違った。

あの景色を見せてくれて、ありがとう。
大嫌いなヤツに、それだけは感謝している。


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