アメリ
1人っきりのクリスマスイブ。「観た人を幸せにする映画」という宣伝文句につられて「アメリ」を視聴してみた。
最初にいっておくと、家族向けのホンワカ映画だと思って見ると裏切られると思う。
アメリの生い立ちも暗いし、アパートの住人達もクセが強くて感情移入しにくい。露骨な性描写もあるので、子供と一緒には見ないほうが良いだろう。
アパートのバスルームで昔の住人が隠していた宝物を発見する事件があってから、アメリは他人を幸せにする喜びを知る。
これ以降、アメリの「他人を幸せにしよう作戦」が開始されるわけだが、お節介な上に、はた迷惑な事もしている。アパートの住人の部屋に忍び込んで備品に細工をしたり、機械を壊したり、チトやり過ぎな感じがする。
また、好意を持ってる人間は幸せにしようとしてるが、それ以外の人の不幸には知らない顔。あまりアメリに共感できなかったのは、たぶんそういうところがイヤだったからだと思う。
この作品、見る人によって評価がわかれそうだ。
映像はキレイだし、オシャレでヒネリのあるストーリーも悪くはない。最終的にはハッピーエンドで終わるので後味も良いと思う。
しかし、自分はあまり楽しめなかった。同じ事の繰り返しが多くて退屈だったし、アメリにもアパートの住人にも共感できなかった。唯一、面白かったのは、謎の写真の男の正体が分かったときだけかもしれない。