出店料(出品料)におけるAmazonと楽天の比較 | ネットショッピングのあれこれ

出店料(出品料)におけるAmazonと楽天の比較

今回はメディア商品の雄であるAmazonと非メディア商品の雄である楽天について出店料(出品料)の比較について書きたいと思います。

異なるビジネスモデルであるこの両雄は出店料(出品料)も大きく異なります。

ご存じの通り、各企業がAmazonや楽天に商品を載せるには出店料(出品料)が発生します。
それはどれくらいなのか。

出店料(出品料)とロイヤリティ、その他費用を単純に比較してみたいと思います。

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■出店料/出品料(月額)
・Amazon:0円、4,900円
※0円は本、CDなどメディア商品におけるマーケットプレイスで、小口出品の場合。
※詳細は以下。
ネットショッピングのあれこれ-Amazon出品料金
・楽天:19,500円~100,000円
※契約期間、出品数により異なり、19500円、39,800円、50,000円、100,000円の4プラン。
※詳細は以下。
ネットショッピング成功の裏側!-rakuten_plan

■売上に応じたロイヤリティ
・Amazon:8%~20%(カード手数料、アソシエイト手数料すべて込)
※メディア商品の場合は、商品代金×15%+カテゴリー成約料(80円~140円)
※非メディア商品の場合は(商品代金+配送料)×ロイヤリティ(8%~20%)
※ロイヤリティは、商品が属するカテゴリーによって異なり、エレクトロニクスは8%、スポーツ&アウトドア、おもちゃ&ホビーは10%、コスメは20%、その他すべて15%。
・楽天:2.0%~6.5%(カード手数料、アフィリエイト手数料別)
※出店プラン、当月売上により異なる。詳しくは上記画像参照。

■その他費用
・Amazon:なし
・楽天:カード手数料、アフィリエイト手数料、カード決済利用料(R-Card Plus)など

■その他費用(任意)
・Amazon:物流代行費(フルフィルメント by Amazon)
・楽天:広告費、講座受講費、出品数上限アップ費など。



■販売開始まで
・Amazon:即日可能
・楽天:1~2ヵ月


これらを比較して何がわかるか。

まず、月額料金。

Amazonは4,900円と非常にリーズナブルだが、楽天は一番安いプランでも19,500円と割高。
しかもAmazonは4,900円で即日販売開始も可能だが、楽天は店舗構築に非常に時間がかかる。
その間も月額料金は発生してしまうので、販売開始までのコストも高くなる。

そして、ロイヤリティやその他費用。

Amazonはロイヤリティが非常に高い。
商品が属するカテゴリーによって異なるが、基本15%という数字は商材によっては利益がなくなってしまうということもあるだろう。その場合は出店(出品)を勧めない。

だが、この手数料の中にはすべてが含まれている。
つまりは、Amazonは月額4,900円+ロイヤリティ(8%~20%)以外に費用は全く発生しないのだ。(メディア商品の場合はカテゴリー成約料もあり)
この手数料の中に何が含まれているかというと、
・カード手数料
・アソシエイト手数料
・カード決済代行手数料
・銀行振込み手数料
・マーケティング費用(レコメンド機能やメルマガ配信など)

すごいのはネットショッピングながら広告販売が基本はなく、レコメンド機能やメルマガ配信などでAmazonが無料で請け負う。(もちろん、掲載は約束はされていないのだが)

その反面楽天は、2.0~6.5%で安価に見えるが、
これにカード手数料を足すと、約5.0~9.5%。

そしてそれにアフィリエイト手数料や広告費、その他講座受講費などを含めると、任意のものもあるが、請求書が来て予想以上にコストがかかっていたというのもよくある話。
楽天で売れるためにはそれなりのコストがかかるので、充分注意しなければならない。

さらに付け加えれば、
Amazonは出品数は無制限。何商品でも出品できる。

しかし楽天は月額100,000円のプラン以外は5,000商品までなど出品数に一定の限度を設けており、限度出品数以上に登録したいという場合はさらにコストがかかる。
何か追加するたびに、どんどんコスト高になっていくのだ。


しかも楽天は出店料を契約時に3ヶ月~1年分まとめて支払う。一番安い19,500円のプランでも1年分をまとめて支払わなければならない。

それと比較してAmazonは1ヵ月の自動更新のため、出品にあたっての初期費用はわずか4,900円のみ。毎月ごとの支払いで、1ヶ月でやめたって構わない。

楽天はオリジナルでページを作成できるのは強みなのだが、あまりにもHTMLに疎いと売れるページ作りができない。そこでまた外注など別途費用がかかる。

さすが、非メディア商品における日本一のショッピングモールといったところか。

Amazonの出品プランがとても紳士的に見える。

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■補足(マメ知識)
「出店」という表現は主に楽天で使われる。
Amazonでは基本、出店ではなく、「出品」という表現が正しい。

それは単純に両者のビジネスモデルの違いから生まれている。
楽天は店舗を「出店」する店舗軸なのに対し、Amazonは商品を「出品」する商品軸。
そのため、楽天とAmazonでは微妙な表現の違いが生まれている。

ちなみにこれに伴い、各手数料も、
Amazonでは「出品手数料(販売手数料)」、楽天では「出店料(システム利用料)」といった表現を主に使う。

さらに付け加えると、各店舗の呼び方として、
Amazonでは「出品者」「セラー」、楽天では「出店店舗」「店舗」といった表現を主に使う。

外資系企業か日系企業かの違いもこの呼び方には少し影響しているが、
個人的には「出店料」「店舗」と、楽天の呼び方が一番呼びやすい。