前回の記事は、こちら─、
『 小説に登場するハッカーたちよ、なぜそうなった!? 』
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もちろん─、
このような娯楽小説に、
マジメに突っ込みを入れるのも、バカバカしい話で、
また─、
実際、本物のハッキングテクニックを、
詳細に書くわけにはいかないもの事実だろう。
しかし─、
どちらかと言えば、その多くは、
作家の専門知識に対する無知が原因であり、
天才を持ち出すのも、
それに対する "保険" のようにも思われる。
かの─、
ウィリアム・ギブスンも、
『 ニューロマンサー 』を書き上げた時、
パソコンには、
触ったことすらなかったという話は有名だ。
多くの読者も IT については、やはり、
エキスパートというわけではないだろう。
従って─、
"具体的な手法については述べないが、
天才たちなら、こういったことも不可能ではないのだ…。"
という─、
暗黙の了解を、とりつけることで、
その世界観を成立させたい、というのが、
本音のところでは、なかろうか?
しかし─、
これは言うなればミステリー小説における、
未知の毒薬と同じで、
不可能を可能にしてしまえるのなら、
どんな完全犯罪も可能だ。