前回の記事は、こちら─、
『 ロックは、すべて彼らの焼き直しだった!? 』
そして─、
先にも述べた、
アルゴリズム作曲のパイオニアの一人で、
カリフォルニア大学サンタクルーズ校の、
ディヴィッド・コープ名誉教授によれば、
実際、コンピュータが作曲したと言うと、
難色を示す人でも、
そのことを伏せて聴かせると、
案外、違和感なく受け入れ、
それどころか、いかに感動したかを、
語る場合も多いと言う。
要するに─、
人は聴きたいと思うものしか聴かないものであり、
これは "偏見" の問題なのだ。
確かに─、
「 コンピュータに音楽が理解できるものか! 」
と主張したい心理は分からないでもない。
( 実際、コンピュータが、
音楽を理解しているわけではない。)
ましてや─、
音楽を専門に取り組んで来た者たちにとっては、
死活問題であろう。
しかし─、
そうやって片意地を張ったところで、
今後、楽曲制作におけるアルゴリズムの活用は、
ある程度は、当然のこととして、
浸透していくことになるだろう。
従って─、
悪いことは言わない。
今後、音楽を志される方は、
こういった手法も、
頭ごなしに否定するのではなく、
こういった「 存在 」も踏まえつつ、
人間にしかできないこと、ひいては、
自分にしかできないことを、
見出して行かれることを、おすすめする。
( 次回へつづく... )
『 井の中の蛙も、空の高きは知っている 』