こんにちは!
生徒さんのキラキラ笑顔がいっぱい溢れる茅ヶ崎市の松浦ピアノ教室です♪


指導者の皆様がお教室に置いて重視されていることは生徒さんに音感を身につけさせることでしょうか。
それとも音符が素早く読める読譜力を鍛える方でしょうか。

今日は永遠のテーマでもあるこの問題について私の思うところを書いてみたいと思います。


私が勤務していたヤマハ音楽教室の数十年前のレッスンといえばとにかく耳 耳👂

幼児科のグループレッスンではすべて耳から音を入れてやって弾かせるので二年間のレッスンを終了すると聴いたものがパッと弾ける、色々な調の和音が判るなどの素晴らしい力が身につくのですが、あまりに耳の力に頼りすぎるのでその先楽器を続けていくには困った状態でした。

幼児科を卒業した後、ピアノの個人レッスンに進めば今弾いているレベルに本人の読譜力が全く追いついていない状態なので、読めないならばバイエルの最初からね、なんて新しい先生にやり直しをさせられます。

また本人が今まで先生が音を耳から入れてくれたのに急に読譜をしなければならなくなって
音楽がめんどくさいものに感じてしまい結局やめてしまったという事例が沢山ありました。

幼児科の上のシステムであるジュニア科に進めばいいかというと、そこから譜面も読めるよう移行期と呼ばれるような手法も取り入れて指導するのですが

現実にはそれだけで満足に読めるようになる子は頭の良い少数の子供だった気がします。

その後テキストや指導法も変わり以前よりは読むことを重視した 視唱などの教材も入っていましたが

現場では毎週宿題が沢山あり1時間のレッスンではそこまで手がつけられませんでした。


絶対音感が身につくのは素晴らしいことです。

耳の力がないと、譜面を見ていて間違った音を押さえて弾いていることに気がつかずしかもそれで一週間練習してきてしまうものだから耳が慣れてしまって変なハーモニーだということにも気がつかず弾いている子がいます。

また、ハーモニー感がないため
次に来る和音が鳴らしてみないとおかしいかどうかがわからない、つまり予測して弾けないので何度もシファソの所をドミソで弾いてしまったりと間違えを直すのに時間がかかりますね。

ピアノをやる上でとても大事な力です。



ですが、

ピアノを続けていく力

という視点から見るとどうでしょうか。



ピアノが嫌になってしまう、続けていくのが辛い

そこに読譜力の無さがおおいに関わってくると思います。

今自分の弾いている曲と自分の読譜力が釣り合っていないから練習するのが負担になるのです。

次の曲やってらっしゃいと言って
それが初見で片手でならスラスラ弾けるレベルなら宿題をこなすのはそんなに大変ではないのです。


小学三年生でソナチネの半ばあたりをやっている子が突然やめてしまったことがありました。

家ではお母さんが先走って音を言ってしまったり、ピアノの日には消してくるのですが音にフリガナをつけてやったりしていました。

本人はそれに慣れてしまい自分で読もうとする気が全然ありませんでした。

音読みはやはりメトードローズやバイエル程度の時に苦労しても自分で読ませないとその後行き詰ってしまいます。

いくら他の子より進度が進んでいても難しくなってくるに従い親子とも疲れてしまうのです。

ある時期音読みが遅くてイライラしたとしてもそこを自分の力で乗り越えれば半年後、一年後には確実に変わってきます。

お母様には長い目で上手に見守って頂きたいと思います。


そんなことがあったので私も教室ではしっかり読譜力を上げる訓練を取り入れています。

シレソとシファソを聴き取らせることに躍起になるより

初見力を上げることが将来ピアノをやめてもフラリとまた楽譜を買ってめくってみて
あ、これどんな曲かな
弾いてみようかな

という気持ちに繋がるからです。


教室にとって また生徒さんにとって大事なのは


ピアノが一生の友達になること


なのではありませんか?


昨日のレッスンですが
ブルグミュラーをやっているA君に「次はこの曲をやってきてね」と「アラベスク」の宿題を出しました。


どれくらいの力がついているのか確かめるため
ピアノで全部弾いてあげた後 「ちょっと右手を弾いてみてご覧なさい」とやらせてみました。

この曲は一度どこかで聴いたことはある程度でしたが、それにしても見事につまずくことなく初見でスラスラ右手を弾いてくれました!


教室での様々な訓練が成果を上げているようで私も嬉しかったです照れ



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