真 公開処刑 「悲劇」 | NEOS 

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官能・精神世界的小説 

のり子への教育も終わり次なるプランを発動させる準備に入った


のり子のような邪魔くさい女は下系の制裁が一番効果的・・・


べロンベロンマスターも一発抜けて良かったであろう・・


そう感じていた



雑魚女(のり子)へ費やしていた時間の間も鈴木の監視活動は行われていた



先日、「クルーゼ」に現れた 「黒田 聡」事、別名「Ⅹ」が行っていたのだった



黒田の報告によると、鈴木の動きは、あまり表だったものではなかったようだった



辻谷の舎弟と青山を盾にし、用心しながら行動しているようであった

この二つの後ろ盾を使いながら、京介の顧客を訪問して歩く・・



勿論、仕事に繋がることはあまりなかったようだが、


ここで奴らの狙いは「顧客」や「金」ではないと言うことを京介は読んでいた


「動いているぞ」と言う意思表示を見せたいのだろうと判断した




時折、顧客から入るタレこみにはこの様な事を鈴木が言っていたと聞かされた




『哀川、最近来てますか?』


『最近見ないね・・』



『気を付けたほうがいいっすよ、アイツやばい連中に目付けられてますからね(笑)』



敢えて、客先でこのような事を言う辺りが実に愚かである・・・





「鈴木・・・お前はいつまで経っても小物やな・・・」




鈴木を引き金に根元まで辿り着く処刑が幕を開けようとしていた



数日後・・



鈴木はある作戦を実行し始めた・・


それはとても幼稚ではあったが、多数を巻き添えにする打撃となった・・



「これは鈴木の案でない」



京介は即座にそう感じた




鈴木は京介によく連れて行かれたキャバクラに現れた



その中のメンツに「青山(鈴木の会社の親玉)がいた



キャバクラの黒服は京介の会社の従業員と判断しフリーパス


店自体はとてもルールも厳しく、サングラスNG、暴力団風の方はお断りという店だ


青山はガタイも大きくどう見ても暴力団風なのだが、京介の客と見なし入店させたのだった

キャバクラ

「ギャラリーフェイク」 VIPルーム



『おい、鈴木、哀川の指名している女は分かるか?』



『はい、分かります』



『そいつを指名しろ』



『分かりました』



青山は京介の指名するキャバ嬢を指名した


『こんばんわ(*´∀`*) ユリア(源氏名)です』




『ユリアちゃんって言うのか・・君、可愛いね・・・』




何気ない会話をしばらく始めが、一時間もすると青山が行動に出てきた・・・




『ユリアちゃん、最近、「哀川 京介」、見かけるかい?』




『いえ来てませんけど、京介さんのお知り合いの方ですか?』




『そうだよ、知り合いなんだ・・・ニヤリ・・』




『そ・・そうですか、今度一緒に来てくださいね』




『それは無理だな・・』




『どうしてですか?』




『あの野郎は・・・裏切りものだからね・・・君の事も裏切っていると思うよ・・クックック・・』




『えぇー信じられない、とっても優しい人ですよ』




『それがアイツの手口やねん・・・』




『でも・・ユリアには優しいけど・・』



『哀川が言ってたんやけど…君はこういう事もOKなんだよね?』




ユリアのスカートの中に手を入れてきた




『キャッ!ちょっと!辞めてください!いやだ!』




『喧しい口やな』



「パーン」




ユリアの頬に一発ビンタをかまし更に胸を揉みはじめた




店のボーイがVIPルームの小窓から見て数人が入り込みユリアを青山から引き離した



『お客さん!そういう店じゃありません!』




『なんやとコラッ!』



青山は大きな声を出しながら店内で大暴れした




『哀川の紹介で来たんじゃ!』



ボーイ達に囲まれ揉み合いになった



鈴木、青山は抵抗しながらも店の内部を破壊し店を後にした・・・





「天国にあなた~一番近い島~♪(京着)」



『はい』



『哀川さん困りますよ!変な人紹介しないでくださいよ!』



『はぁ?誰も紹介などしてへんで』




『店が大変な事になりましたよ・・』


『何がやねん?』


『鈴木さんがお客を連れてきて、そのお客さんが大暴れして店を滅茶苦茶にしていったんです・・』


『鈴木?あいつはうちの会社1年以上も前に辞めて今は付き合い無いで・・』


『えっ?そうなんですか・・うわぁ・・・困ったなぁ』



キャバクラの店長は困り果てた声で言っていた





『客と来たって言ってたな・・どんな奴と来た?』


『体が大きくて、そうですね・・・声も大きかったですね・・』




『名前は?』




『確か、青山さんとか言ってましたね・・・ちなみに指名はユリアちゃんでした』


『青山か・・・アイツならやりかねんな・・』




『ユリアちゃんも顔を叩かれてスカートの中に手を入れられたと泣いていました』




なるほど・・あくまでも、周りから攻めて来るということか・・・


直接攻撃ではなく、周りを巻き込みながら相手の動きを狭めていく


怒りの矛先はすべて「京介が原因である」という風に持っていく



「辻谷らしいプランや・・・」




『店の修理代金とケジメはキッチリつけたるさかい、ちと時間くれや』


『お願いします・・・あと、店の方も出禁としますので・・』


『近いうちの連絡する・・・』




「ピッ」



その数分後、キャバ嬢「ユリア」から連絡が入った



京介は青山達の会話や行動を事細かく聞き出した


ユリアは泣きながら京介を信じると連呼していた


『そうか・・恐い思いさせて悪かったな・・・』



『ううん・・・もういいの・・でも、あの人達なんなの?従業員じゃないの?』



『アイツらは、ただの愚民だ・・・ワシが鉄槌を下してやる・・心配するな、そのうちSEXしてやるから』



『えっ・・あ・・うん・・』



電話を切った





「この程度で、ワシを本気にさせようってか?・・・甘いな・・青山・・お前はもう既にこちらの術中じゃ・・・ニヤリ・・」






青山は翌日、関東入りし、辻谷に自慢げに昨日の出来事を話した



その話を辻谷は大笑いしながら聞いていた


この話は全て「有本」が教えてくれた



青山の関東入りで有本も辻谷に呼ばれその場にいたと言うことだった


「哀川の評判はガタ落ちですわ!ガッハッハ」



「今頃、震えて逃げる準備しとるな、アイツ」




「ガッハッハ」




『だとよ、哀川、お前大丈夫か?』



『何がですの?』



『アイツらしつこいで・・』



『まぁ、直接何をされたわけでもないので(笑)』



『まぁ、気を付けるこちゃな・・』



『はい、おおきに・・』








有本は京介の「親」みたいなもの、どこまで信用していいのか分かりはしない・・


だが、こうして内部の情報を時として教えてくれていた


京介にとっては害はない、人物であった・・