髪とピストル。 | 今週の俺が俺が

髪とピストル。

平熱。川鉄ネオンです。

毎日のように夢をみますが目が覚めるとたいてい忘れています。

今朝見た夢は久々に憶えていたのでメモしておきました。

怒ってばかりいるちょっと凶暴な夢でした。

ココロが荒れているのでしょうか・・・。


とても長いのでホントにお暇があるとき、

時間をどぶに捨てるつもりで読んでいただければ幸いです。


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私たちは魚の旨い居酒屋で待ち合わせをしていた。

店の近くの駐車場に車を停めると目の前の歩道を歩いてくる一団があった。

待ち合わせをしているメンバーだった。

五年振りに会うものもいれば一昨日飲んだばかりのものもいた。全員揃って店に入った。



店に入ると私はデジタルカメラを取り出し料理の写真を撮った。

評判の店だけあり鮮魚を主体とした料理はどれも旨そうだ。

常連とおぼしき初老の男性が写真の撮り方について何やらアドバイスしてきた。有難く拝聴しておく。しばらくは楽しく飲んでいたが、やがて、なにかの煮汁がこぼれたのか、店内は床中びしょ濡れとなり、にっちもさっちもゆかず、私たちは全員で床を拭いた。

写真についてアドバイスを寄越した初老の男性だけが悠然と酒を飲んでいた。


場面変わって私は髪を切っている。

あろうことか耳まで切られる。

しかも美容師は耳を切ったことにまったく気づかず涼しい顔で作業を進めているのだ。


私は怒声をあげて作業を止め、ニ三発殴りつけようとしたが堪え、治療をしてもらって散発をつづけた。


やがて「いかがですか」と美容師に言われ鏡を覗き込むと予想外に髪が短い。

「短いじゃないか」と苦言を呈すると、わらわらと店内の美容師が私の周りを取り囲み、口々に「お似合いですよ」とか「そのスタイルがこの冬のトレンドですよ」とか「さっきより少し伸びましたよ」などと私を懐柔しにかかった。面倒なのでそのまま店をでた。

文句をいったところで切ったものを長くは戻せないし、彼らが言うようにさっきより少し髪が伸びてきたような気もしたからだ。


ヘアサロンを出るとそこは大きな温泉施設になっていて、私はこれ幸いと服を脱いで浴室にはいっていった。

広い浴場の奥には露天風呂があり、露天風呂から下を覗くと、さらに二十メートルほど斜面をくだったところにもうひとつ風呂があった。

だが、そこに行くにはいったんこの浴場を出て服を着、靴をはいて外に出て建物の周りをまわって坂を下りていかなければならない。

それはいかにも面倒なので、わたしは全裸のままその斜面を降りようと試みた。

ところが、これが思った以上に困難を極め、身動き取れなくなっているところに向こうから若い女性が歩いてくるのが見えたりして、私は慌ててまた斜面をよじ登り露天風呂へと戻った。


場面変わって私は電車に乗っている。

ケータイメールに気をとられ目を離した隙に、私の連れの女性に隣りの男が密着し下劣な言葉を囁いている。

私は激怒したが、メールの返信をすませなければならず片手が離せないので、空いているほうの手で男の頭を数回殴りながら急いでメールを済ませた。

メールを済ませたところで改めて両手で男の胸倉を掴み車外に引きずり出した。

ホームで男を蹴り倒し、私は車内に戻った。男はホームで呪詛の言葉を吐いていた。



電車はその後何事も無かったように穏やかに運行を続けたが、私の怒りはおさまらず近くに立っていた大学生風の男を掴まえ「お前、見ていたのなら何故止めなかったのだ」と責め立てた。

連れの女性は「もういいからやめて」と私をいさめ、涼しい顔をしているのがまた気に入らなかったのだが、大学生に八つ当たりしても詮無いことなので大人しくシートに腰を下ろした。



車両内はふたたび平和をとりもどしたが、異変は私がとなりの車両に移動している間に起こった。

さっきまで私が乗っていた車両が、連れの女性を乗せたまま切り離されてしまったのだ。

勿論、私がホームに蹴倒してきた男の仕業である。

私は激怒し、大倉孝治ニ似の車掌に電車を停めるよう迫ったが、大倉似はそれはできないと云い、私に非常脱出口から車外に飛び降りるよう勧めた。

仕方なく非常脱出口から飛び降りるために急いでスーツに着替えていると、刑事に両脇を抱えられた凶悪犯が通りかかった。

道をあけてくださいと刑事が云うのでやむなく作業を中断し道を譲った。



凶悪犯一行は隣の車両に移動していったが、そのなかほどで凶悪犯が刑事ふたりを倒して脱走するのが見えた。

私は慌てて非常脱出口のドアの影に隠れたが、犯人の狙いも非常脱出口なのだった。

すぐに私はひきずりだされ拳銃をつきつけられた

いままさに引鉄が引かれようかという時、ふいに電車が大きく揺れ犯人は拳銃を落とした。

素早く拾い犯人につきつける。形勢はここに大きく逆転した。


私は犯人の胸に狙いを定め引鉄を引いた。

不発。慌ててもう一度。また不発。

よく見ると拳銃はプラスチックの玩具なのだった。

犯人をみるとニヤリと不敵に笑っている。

やれやれこれから肉弾戦かとブルーになったところで目が覚めた。