蛇と通訳。
今朝みた夢の記録。
ショートストーリーが何本もあったのだけれど憶えているのはふたつだけ。
二本立てでお送りします。
【其の壱】
私は旅の電車に乗っていた。
お気に入りの詩集をめくり、時折車窓の景色に目をやる。
初夏の空はやわらかく晴れ、山の緑が瑞々しい。
私はそっと懐かしい歌をくちずさむ。快適な旅だった。
ところがひょんなことからこの列車の運転手が蛇であることを知る。
鉄道員の制服に身をつつんだ大蛇だというのだ。
世間知らずな私は衝撃を受けたが昨今ではままあることらしい。
そのことに不満を述べることは蛇に大変失礼なことだという。
下手に騒ぐと人権問題や差別問題に発展しかねないよと、
隣席の男に諭される。
わたしだって人種差別には反対だ。ここは納得するしかあるまい。
でも私は蛇が怖い。怖くてたまらない。
楽しかった旅気分は消えうせ、私は寒々しい心地で椅子に縮こまっていたが、
まあでも運転手でよかった。車内販売の人が蛇でなくてよかったとも思うのだった。
【其の弐】
どこでどんな手違いがあったのか。
私は通訳として、ある外人タレントとともにステージに立っている。
客席には数千の観客。もはやのっぴきならない状態である。
外人タレントが何か話す。
勿論私には何を言ってるのかさっぱり分からない。
なのでいい加減に日本語で喋り訳したふりをする。
どうせ観客だってなにをいってるかわかりゃしないんだ。
テキトーなことをいってりゃいい。はは、楽勝だね。
とラクなキモチになったのもつかのま。
今度は日本人出演者の質問を訳して外人タレントに伝えなければならなくなった。
ドゥユーライクスシ?などといって誤魔化していたが、
さすがに出演者も観客もおかしいなと思い始めたようである。
仕方なく私は知っている数少ない英語の歌を歌いだした。
が、この作戦も長くは持つまい。
どうしようかなと思いながら歌っているところで目が覚めた。
漫画の英語は自動翻訳機能によるもの。
正しいかどうか判断するチカラは私にはありません。