娘のためなら身体の故障など厭わない黒ノ巣ですこんばんは。
真鍮の磨り出しは大変だよね!!
しかも80mmの大物ともなるともうね。
へんな所に力が入りすぎて年末痛めた腰痛が再発してしまいましたよ。
でも娘の喜ぶ顔を見る為ならば父さんはがんばります。
というわけでして。
今回は赤い髪の方の娘とここちゃんの為にコスプレ用の小道具を作りました。
あ。念の為に申しておきますと、うちはコスプレ道具屋さんではありませぬ。
オーダー嬉しいですが対応できない事の方が多いのでご了承くださいませ。
でですね。
今回作ったのはこちら。
杏子がリボンに仕込んでる髪留めです。
本編で映るか映らないかの扱いでゲームでもこんだけ。
スピンオフコミックのTDSではキーアイテムとして1コマ出てきます。
もう誰得アイテムもいいとこです。
しいていうならとここ得。
夏コミに出版予定の写真集でこのアイテムを使うのです。
あと余談ですが私も父役で出演しますから買ってくださいね。(PR)
さっそく寸法をとる。
70mmから5mm刻みで9mmまでモックを用意してみる。
男性の手だと90mmくらいが丁度良い。
とここちゃんの手と定規の映った写真をもらって微調整。
幅70mmの手だと80mmがベストかな!
サンプル画像より気持ち大きめの比率にします。
撮影用の小道具なので写り栄えを考えたサイジングです。
4mm厚の真鍮板に簡易図面をはりつけて切り出します。
再び余談ですが、この真鍮板。
父さんのこのロザリオを切り出した板を使っています。
なので完璧に親娘お揃いだったりするんですよ!
もちろんこれも撮影に使います!
なんか妙に嬉しい。
で、切り出します。
は、いいんだけどまぁ真鍮は硬くて大変です。
こんだけ切るのにノコ歯1ダース以上折りました。
やっと切り抜き終わって周囲をヤスリがけして整える。
ここまでが果てしなく遠いのよ。
でもプレスや機械ノコでない本当のハンドメイドだから意味があるのだ。
負けないぜ。
男の手だとちょっと小さめに見えるがサイズもOKだ。
気が遠くなるようなヤスリがけを繰り返す。
参考画像ではペラペラの板だけどオジリナルディテールアップ。
4mm厚で可能な限り意匠を凝らす。
上部の丸カン的な部分は内側まで回りこむようにラウンドカーブを。
中心の軸部分の断面は楕円になるような形状。
中央のリングのカドも内側まで全部きれいに丸める。
つながり部分はトップで綺麗に消失させる。
突起部分はかんざしをイメージして立体的に。
断面はひし形になるようにナナメに落とす。
先端の小さなひし型だけ盛り上がりを。
エッジは効かせず、頂点もサイドもまるみをつけて優しく。
4mm厚を限界まで使って凹凸をだしてあります。
そして世界に一つだけの髪留めが完成!
愛情こめて作ったので大切にしてね。
でですね、これ、原型はもちろんとここちゃんの元に嫁ぎます。
けどこう言うんです…。
「そりゃ世界に一つってのは嬉しいけどさ、みんなの喜ぶ顔もみたいじゃん!」
という事で、欲しいって方がいらっしゃれば複製とります。
複製用に鏡面出ししてますけど、最終的には燻して古美仕上げします。
杏子はずぼらだから大事にするけど毎日ピカピカにしないよね。って事で。
複製も鏡面出しはしません。
メンテナンス大変だしね。
この誰得アイテムをご要望の方が他にいらしたらご一報下さい。
コメントかツイートでお願いします。
あ。そうそう。
これ、革紐つけると普通にペンダントトップに使えます。
納期は未定ですが、来月の名古屋はぎりぎり間に合うかどうか微妙な感じです。