こんにちは。今日はワイルドアームズ(以下WA)について話したいと思います。
WAは、メディアビジョン(現メディアビジョンエンターテインメント)が開発、
1996年にSCEから販売されたPS1のRPGです。
現在はWA5までと、外伝としてPSPにWAXF(XFはクロスファイアと呼びます)が発売されています。

 そんなWAですが、私が一番初めにプレイしたのはWA3でした。
友人に借りてプレイすることになったのですが、当時友人が放った言葉は

「これ、あんまり面白くないよ」

でした。(^_^;)
その友人にはそれまでも様々な駄作ソフトを提供してもらっていたので
(本当に変なソフトばっかり持っているんですよ)このソフトも期待せずに遊ぶことにしました。

 ところがどっこい、面白い…
こうして私はWAの世界にどっぷりと浸かっていくのでした。
このWA3についてはまた今度詳しく紹介したいと思います。


 今日はこのシリーズの原点であるWA1について語りたいと思います。
このゲームをプレイしたのはPSアーカイブスです。
どうしてもこのゲームがやりたかったのですが、PS1のソフトも持っていなくて、
さらに据置き機を出来る環境が無かった私には、とても助かりました。

 このゲームは非常にシンプルで、魔族(魔王のようなもの)が人々の暮らす星を奪おうとしてきたので、
偶然出会った渡り鳥と呼ばれる3人の若者が星をかけて戦うというストーリーです。
実に王道なのですが、それぞれのキャラクターは悩みなどを持っていて、
それをしだいに克服していく過程も丁寧に描かれています。
また、敵側にも魅力のあるキャラが出ますし、ストーリーも熱く、見どころ満載でした。

 WA1~WA3までに言えることなのですが、戦闘はオーソドックスなターン戦闘です。
そのため少しだれてしまうこともあると思いますが、フォースと呼ばれるゲージを貯めると
各キャラごとに個別の必殺技を出せたり、細かく戦闘の命令を与えることで
オートバトルに対応していたりと、戦闘に工夫が見られます。
また、PS1のRPGとしては初めて3Dポリゴンで描写された戦闘としても話題になったようです。

 エンカウント率は比較的高めですが途中で手に入る、とある「グッズ」をうまく使えば
ほとんど戦闘をしなくても進めるようになっています。
「グッズ」とは、キャラが個別に持っている便利アイテムのことで、
爆弾をしかけて邪魔な岩をどける、言うことの聞くネズミ(仲間です)を飛ばして人の通れない所にある
スイッチを押すなど、様々なアクションをしてゲームを進めます。
基本的にグッズを上手く使わないとダンジョンをクリアできないため、
ダンジョンの謎解きレベルは非常に高いです。
ダンジョンなどのマップは2Dなので、昔の「ゼルダの伝説」の似ています。

 ゲームを起動させた時にオープニングアニメが流れるのですが、音楽も映像も
10年以上前の作品とは思えないほど素晴らしいです。
また、タイトル画面で放置しておくと、いわゆる裏オープニングが流れるのですが、
これがストーリーを理解・楽しむうえで結構重要になります。

音楽を担当しているのは「なるけみちこ」という人なのですが、この人の音楽は全体的に非常に秀逸です。
このシリーズは荒野をある程度世界観に取り入れ、ウェスタン風になっているのですが、
音楽が非常にマッチしています。

 おまけ要素も満載で隠しダンジョンや闘技場、多数の隠しボスなど、飽きさせないつくりになっています。
隠しボスは本編のラスボスより強いなんていうのはザラなため、手応えがあります。

 総評ですが、グラフィックス以外は非常に良く出来ており、
PS時代の名作の一つといっても過言ではないかも知れません。
いまでも大好きな作品です。実はこの作品、のちにPS2でリメイクされたんですよね。
そのリメイク版のレビューについてもいずれまた。



 WA1のオープニングムービーです。
この音楽にやられたという方も多いのではないでしょうか?

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