日曜にバイトのシフトが入っていたが、時間を間違えて2時間半ほど遅刻してしまった。
13時に何の気なしに携帯を見ているとラインの通知が15件ほど入っていた。
「あ~これはまたグループラインで盛り上がってるんやろな」と思って既読処理しようとラインを開くと複数人から個人チャットで
「Neさん今日は11時からのシフトですよ」
「Neさんどうかしたんですか、何の連絡もなしに欠勤すると他の人に迷惑がかかります。なるべく早く連絡ください」
などと書き込まれていた。
一瞬いやな衝撃が走ったが「あっ、これやってしもたな」と妙に冷静だった。
冷や汗はほんのりじわっとだけかいた。
ぼーっとしていても仕方がないのであわてず急いで準備してバイト先に向かった。
申し訳ない気持ちで若干身構えながら到着すると
「あれやんな、時間間違えてたんやろ?」
「そうなんです、本当すみません」
「ええよええよ全然、シフトの入り方不規則やもんな。また安定してきたら慣れるって」
と明るくフォローしてもらえて助かった。
自分の気持ちの揺れかたが以前よりもずっと小さくなったと思う。
以前神戸にいたときも1度バイトをすっぽかしたことがあったが、そのときはもう冷や汗だらだらで人生の終わりにも近い落ち込みっぷりだったし動悸息切れで視界がぼやけていた。
「何を言われても何をされても自分はすべて受けいれねば」という(いま思えばむやみに)悲壮な覚悟をも決めていたように思う。
実際おそるおそる連絡を入れてみると「まあ、今度から気をつけてくださいね」という具合だったのだが。
こういった意識的にコントロールできない部分(気持ちや身体の状態)から人を信じられるようになる、気持ちが安定しつつあるということが感じられる。