大宮まで来ました。
と、なれば当然これに乗って鉄道博物館。
を通り越して内宿へ。
ニューシャトルこと埼玉新都市交通伊奈線。
開業から50年となりましたが、乗ったことがありませんでした。
何度か下から発車していく姿を見かけた事はありましたが、その度に「なんだか遊園地の乗り物みたいだなー」という感じであまり食指が動かなかったというところもあります。
でも近年ボチボチこの手の物に乗ってみるようになって改めて「あれっ?結構いいじゃん」と思うようになった次第です。
と、ゴチャゴチャ言ってないで乗るとしましょう。
改札を抜けて、さてホームはどちらかなと目の前の階段を上ったらホームでした。
この手の物は接続鉄道線の改札から離れている所にあって、やっとたどり着いても改札を抜けてからまた昇るというパターンが多いのですが、こちらは改札こそ離れてはいるものの、入ればすぐホームというのはいいですね。
以前の銀座線渋谷駅みたいです。
時間的(10:30)に空いていると思われたのに、ホームは大勢の人が。特に前の方は家族連れが多いようです。
そして、列車が入ってくるとそのお子さんたちが写真をパシャパシャ。(この表現も今はあまり当てはまらないなー)
女の子も多いです。
昔はこんなのに騒ぐのは男の子だけだったんだけどなー。
その人達の後に乗り込めばもう車内はいっぱいで当然席は空いていません。が、優先席だけは空いていました。なので老鉄はありがたくそこに座らせていただきます。
ニューシャトルには運転手さんが乗務しているのですね。そしてその席は一番前ではあるのですが、運転席との間に大きな箱のようなでっぱりがあるので、前方展望は運転手さん横の隙間を箱越しに眺めるようになって、ありよくありません。
大宮を発車するとすぐに右へ曲がって駅前ロータリーをかすめます。何度か見上げたのはここですね。
その後は坂を上りながら右へ左へと曲がって新幹線に並びます。
眼下には大宮総合車両センター。思っていた以上にのんびり走るので、なにか面白いものはいないかな、と眺めるのに適していますが、これじゃあね。
が、坂を登り切って少ししたらグインと加速。
その脇を新幹線がかすめて、子供たちも大喜び。
なかなかいいじゃん、とおもっっていたら、すぐ減速して、鉄道博物館駅に着きました。
そしたら、家族連れとその他のそれっぽい人がみんな下車。先頭車に乗って来たのは1組の家族連れだけ。車内はガランとしてしまいました。
鉄道博物館を出ると間もなく高崎線が逸れていって、同行は新幹線のみ。でも、まめに見かける新幹線に興味を示すのは乗ってきた家族連れともう一人だけです。
新幹線に興味を示さない客も駅に停まるたびにポツポツと下車していき、乗りつぶしかと思われたその家族連れも吉野原で下車してしまいました。
結果、先頭車は私だけ。
で、改めて車内を眺めてみますと、なんか車両がずいぶんと小さく感じられます。
山万ユーカリが丘線なんかと大きさは同じらしいですが。
それとオタ席が無いのが残念。
もっとも、それは完全自動無人運転でないとスペース的に難しいのでしょうね。
ワンマン運転を行っているので戸の開け閉めも運転手が行い、ホームは基本左側(運転手側)にあるのですが、丸山駅は右にあるので乗務員室が半室とはできず車幅全部になるので禿頭特等席はできないですね。
湘南を過ぎると海が見えてきて、ではなくて、沼南を過ぎると沿線は高い建物が無くなって緑地や畑が増えてきて広々とした感じになりました。
でも、ちょっと霞んでいて遠方の山々、秩父山地や日光連山が見えませんでした。
その辺りで上越新幹線の上り線がせりあがって行って、新幹線の下にある丸山駅を出ると東北新幹線の姿はなく並走するのは上越新幹線だけになりました。
ニューシャトルも丸山から先は単線です。
ですので駅は島式ホームになって列車交換があります。
通るのは右側。運転手がドア扱いの際に歩かずに行えるようになっているのですね。
ちなみに分岐部分ですが、初期のプラレールみたいにてっきり案内レールがうまい事振り分けられるように作られているのだと思っていましたが、ちゃんと分岐器があって切り替えを行っているのですね。
そんなこんなしているうちに軌道の終端が見えて来ました。
終点内宿に到着です。
この先は新幹線だけが北へ向かっています。
幾人かの客を降ろして、幾人かが乗ったらシンと静かな駅になりました。
写真を撮るにはもってこいですが、ホームが短くて撮りにくいですね。
人気のない階段をポクポク降って改札へ。
新幹線の割には高架が低い感じなので思っていたよりは階段を降る量は少ないです。
内宿駅の駅舎は駅舎?でした。
ぱっと見は売店ですね。
そして屋上屋になってる。なんか元々店があった所に無理やり新幹線が通ったような感じ。ここはJRの土地で埼玉新都市交通株式会社が借りてるのかな?それとも逆?
でも、駅に売店があるのはいいですよね。近所にコンビニがあるからいいだろ、てな事言ってチョコッと買い物ができる駅売店がどんどん姿を消していってるところに対して、利用客の事をよく考えていてくれるように思えます。
また、屋根にしてもこれが無ければ高架下とは言っても、ほぼ吹き曝しと同じですからね。
なんだかんだで、ニューシャトルを乗り終えた訳ですが、先頭部で見えにくい前ばかりを見ていたせいか、これと言って強い印象が残る路線ではなかったですね。
う~む。なんで?
あっ、そうか。
隣の線路に列車が来るかなーと見てばかりいたのが原因ですね。