上下合わせて700ページを超える長編ですが、あまりに面白すぎて一気に読んでしまいました。
「これを読んだ後自分は何を書くべきか途方に暮れた。」朝井リョウ
「すごかった。西加奈子の全部がここにある。」又吉直樹
帯にこんな感じのコメントが書かれていたのを見て、正直小説家ならもうちょいなんとかならなかったものか?と思ったけど、読んだ後に、魅力を伝えることが難しい作品だなと納得した。衝撃的すぎて言葉が出ないというか、これはレビューが難しい。。とにかく読後いつまでも西加奈子さんの世界観に浸っていたいと思わせられました。
ヤコブとの一度目の別れのシーンでは涙腺が崩壊T_T
1977年5月、圷歩は、イランで生まれた。父の海外赴任先だ。チャーミングな母、変わり者の姉も一緒だった。イラン革命のあと、しばらく大阪に住んだ彼は小学生になり、今度はエジプトへ向かう。後の人生に大きな影響を与える、ある出来事が待ち受けている事も知らずに―。