案 | 【続】ネコ裁判  「隣のネコも訴えられました。」

2006-05-15 19:59:56


タロウ     「どんな?」

芝田      「えっとですね……。」


そう言うと、芝田君の思いついたという「良い考え」を話し始める。


……………ふむ。

……ふむふむ……。

……………なるほど……。


芝田      「ねっ!!なかなか良い案でしょ。」

タロウ     「まぁな……オレはやれると思うけど……怒られないかな?」

芝田      「誰に?」

タロウ     「裁判官に……。」


ちょっぴり正道から外れたこの「案」……。

逆に裁判官を怒らせて……印象を悪くしないだろうか?


芝田      「そりゃ大丈夫でしょ……。」


と……絶対の自信を持つ芝田君。


タロウ     「なんで?」


その根拠は?


芝田      「だってタロウさんの裁判の時に出てきた……『あの人』……

         あの人だって……止められるだけで、怒られはしなかったでしょ?」


ふむ……確かにそうだ。

なるほど……この「案」はそれの応用なわけだ。

タロウ     「頭良いね……芝田君。……本になる前の原稿を読破しただけあるよ。」

芝田      「え……へへへへへ……。」


いいかもしれない。

コレで全てが変わらなくても……流れはコチラに呼べるかもしれない。


なによりあがり性でシドロモドロな細川さんを、リフレッシュさせられるかもしれない。


タロウ     「じゃあ……作戦名は『ヤマモト』で。」

芝田      「ぶはっ!!……そのまんまですやんっ!!」


良いのだ。

作戦名なんてのは、気分と思いつきとわかりやすさが大事なのだ。




作ってあった八宝菜をレンジでチンしてあったかご飯の上にかける。

「スープは中華スープ」……というわけにはいかないから、そこは味噌汁で我慢してもらう。


芝田      「旨いですよっ!!今日のも。」


そう言いながらガンガン平らげる芝田君。


ワタシに弟がいたならば……きっとこんな感じなのかもしれない。




以下次号。