チョコ(祝日小ネタ)
月曜日……。
仕事が終わって家に帰り……独りボツボツとビールを呑む。
ツマミはユミコが作り置いてくれた晩御飯のオカズ達。
ユミコも店の手伝いに始まって……イチコのお守り……イチロウの指導……。
まぁそんなこんなが毎日山盛りありますから、だいたいイチコを寝かし付けるついでに寝入ってしまう。
特に用が無い限り、独り呑んで……パソコンでブログを書いて……
報道ステーションの市川さんを待つのが日課だ。
そんないつものペースで、独り呑んでいると……5日ぶりくらいにユミコが起きて来た。
ユミコ 「タロちゃん……たまには一緒に飲もっか。」
と……ビアタンを持ってきて、人のビールをくすねる。
そして人のツマミもくすねる。
まぁワタシの健康と将来の事を考えてか……いつもツマミは少し少な目設定なユミコ……。
二人で突付いてしまっては、あっという間になくなるのは当然だ。
空になった皿を見て……
タロウ 「なんかないの?」
と口火を切る。
ユミコ 「う~~~ん……。」
そう言いながら冷蔵庫に向かう。
ユミコ 「なんにもないなぁ……。」
覗き込みながら答えるユミコ。
物色した手が冷凍庫に差し掛かった時……。
ユミコ 「こんなんありましたけど。」
とシャカシャカ振りながら笑顔で持ってくる。
オクチデトケテ、テデトケナーイ。
ええ。
皆さんご存知M&Mチョコレート。
まぁ30分握り続けると流石に手でも溶けるシロモノですけど……。
ユミコ 「非常食用ツマミとして冷凍庫に取っておいたのよね……。」
と上機嫌。
タロウ 「コレなに?……買ったの?」
そう聞くと……
ユミコ 「随分前に、お店のお客さんに貰ったんじゃないかな?」
と……うろ覚え……。
まぁツマミが無いよりあったに方が良いに決まっている。
ユミコ 「フンフンフ~~~ン♪」
と鼻歌混じりにパッケージを破るユミコ……。
ユミコ 「あ……………。」
開けてビックリ……
トランプ…………。
そりゃシャカシャカ言いますがなΣ(゚Д゚ υ)
裏を見れば一目瞭然なデザインですが……
ユミコは開けるまでノーマークだったらしい……。
仕方が無いので、冷凍庫でカチカチに冷えたトランプで……
呑みながら、スピード3回勝負。
軽くいなしちゃったけどね。
本編に戻ります……「年下の説教」