釣りメール
「いやぁ……そんな嫌がらせのメールなんか無視して下さいよ」
「そういう荒らしの様な相手は無視するのが一番ですよタロウさん」
……なんて感じでコメント欄で諫言されちゃいましたけどね……。
ワタシも放置が一番とは思ってましたけど……
なりすましで書き込まれたブログ主の人にワザワザ訪問(アクセスログからどこになりすましが
出現したかは結構簡単にわかるんです)して、訂正コメントを書いたり……メールを書いたり……
自身のブログで「なりすましの行為です」なんて書かなきゃならなかったり……。
正直めんどくさいです。
それにそんなバカの相手を独りでするのもつまらないので「やられたらネタにする」のポリシーの元、
ネタにしております。
「昨日、ブログで随分怒ってましたねぇ」ってメールをくれた中京TVの宇津等さん。
怒ってません。
全力で呆れてるだけです。
さて、そんなワタシが更に呆れたメール……。
とくとご覧あれ。
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初めまして山田タロウ様、突然のメールでの御連絡の御無礼をお許し下さい。
実は深刻なお願いがありましてこのメールを送る次第となったのです。
とは申しましても突然の申し出です。
まずはこのメールを書くに当たった経緯を御説明申し上げます。
私はタロウさんと同じカツヲ市で中華料理店を営む自営業者でございます。
家族構成は私、私の両親と妻、祖母、長女10歳、長男5歳といった形です。
祖父の代から続いた、近所では老舗の中華料理店です。
タロウさんのブログ「ネコ裁判」を知った最初の切っ掛けは、中日新聞でした。
とは言うものの、私が直接読んで知った訳ではなく、常連のお客さんから教えて貰ったのです。
そのお客さんの話に興味を惹かれ、その晩、私は滅多に使わないパソコンをつけて喰い入るように
読ませて頂きました。
とても共感し、とても他人事のように思えなかった事を今でも覚えています。
そして数日後、その常連さんが感想を聞かれた際に、
私は迂闊にも「実はネコ裁判は私のブログ」と言ってしまったのです。
全くの口からのでまかせでした。
その場限りの嘘で終わるはずでした。
ですがタロウさんのブログはどんどん注目を浴びて、
挙句今月書籍として発売になるというではありませんか。
そして、それに呼応するかのように、私の店のお客さんも「○○軒の店主の話が本になる」と最高潮に
盛り上がってしまいました。
もう今更、「嘘でした」「他人のブログでした」と言い出すわけにもいかない状況になってしまいました。
そこでタロウさんに無礼は重々承知の上でお願いがあります。
ネコ裁判と山田タロウの今までの記事とこれからの使用権を売ってくださいませんか?
本の権利も含めてお願いいたします。
とりあえず店の改装費として貯金してきたものが1000万円ほどあります。
これは現金で即払う事が出来ます。
それでも不足でしたら、更に年100万円を今後5年間に渡って支払わさせて頂きます。
合計で1500万円まででしたら可能です。
決して悪いお話ではないと思います。
是非とも熟考頂きまして良い御返事をお待ちしております。
追伸:先日お客さんの一人から「次に登場人物を出す時は僕の名前を使ってくれ」と言われました。
次に第三者を登場させる時は、小野田をお使い頂くようお願い申し上げます。
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……ワタシの第一印象……。
「おつかれさん」
いや……どう見てもウソでしょ?
いやどう見てもウソですよ。
類似の話で「小学生のブログ乗っ取り」ってのは実際に間々あるらしいんですけどね……
大人で初めて聞きましたよ。
まぁ……もし万が一コレが本当の話だったとしても……自業自得。
で……「ウソだ」で括ってしまうと、話がそれまでになっちゃうので……
せっかくなのでこの中華料理店店主の話を本当だと思って御返答。
アホか?
そっちサイドの人間関係ばかり主張しやがって、こっちサイドの今まで培ってきた人間関係は無視かい?
だいたい……自分の書いたものの権利を売るなんて……我が子を売るようなもんだぞ。
素直に謝ってサクッと店を改装しとけ。
それに万が一、お金出してこのブログを買ったとして……
続き書けるんかい?
中京TVはどうするんだい?
いやぁ……思ったんですけど
「ネコ裁判の作者を偽るに至った経緯」とか「どこまで偽作者でウソを突き通すのか」とか……
そのあたりの話と心情をブログで書いたら面白いんじゃないの?
「よかったらリンク貼るよ」って思っちゃいました。
あははははははは……ごめんなさい。
これ以上はお腹が痛くて書けそうにも無いです。
とりあえず小野田さんがネコ裁判に登場する事は永久になくなりました。
全国の小野田さん。御了承下さい。