本日のラルフです。


ラルフ65

ラルフ:・・・・・・。ご飯は食べた、だぞ。
     おなかいっぱい、だぞ。
     ほげぇ~・・・・・。

本日、木曜日です。
先週の木曜に動物病院に行っていますから?
今日は定期健診の日。

今日は新人獣医さん。
まあ、ねえ・・。
全員でデータを共有するって意味もあるし、
とにかく誰かがひょいっと知恵を出せないか・・・。違う。
そーじゃなくて。

まあね。多くの人に診ていただいていたほうが、
方針も決めやすいかな。

そう。
結局、今日も今日とて、状況は変わってない、ので。
ステロイドを使っているので、炎症は徐々に引いていますけど。
ただ、前の3頭(つぐみ・むさし・さんご)に比べて
炎症の引きは明らかによくない。
しかも、カリカリを食べれば、歯茎から出血する。
投薬、と口をこじ開ければ、そこからも血がにじむ。
変だよねぇ・・・・・・。を訴える母ちゃん。

獣医さんだって困っているのだ。本当は。
・・・・・。
以前かかっていた獣医さんの言葉がよぎる。
「これをやれば助かる、とわかっているものなら方針を決めるのは簡単です。
 助からない場合も同じです。
 その中間の場合は、決め切れません。」
この場合もそうだな。
リンパ腫の可能性が徐々にではあるが、高くなっている。
単なる口内炎にしては、ここまでステロイドを使っているなら、
もう少し出血が治まってもいいんじゃない?
かといって、ぐんぐん大きくなるわけでもないし・・・。
そう。
あまり思い出したくない記憶のせいか、
母ちゃんが思い出すのがすっかり遅れてしまっていた。
いたでしょう?
リンパ腫を発症したのが。
しかも2匹立て続けに。
ふぶきとさくら。
あの大きくなり方とは明らかに違うし。
リンパ腫の場合、リンパ節のガンですから?
時間が経てば経つほど、他のリンパ節も腫れてくる
はずだと思ったけど・・・・。

だいたい。
何で今回母ちゃんは治療方針を決められないのだろう?
何か迷う理由があるはず・・・。
新人獣医さんの話を伺いながら、
自分の奥底にある迷いと向き合う。

自分の迷いとは別に、ある考えがひらめく。
そうか。
多くの獣医さんに診てもらう、だ。
ちょうどそのとき、新人獣医さんは
セカンドオピニオンという言葉を口にされていた。
で、時計を見れば、17時10分前。
東大病院に電話連絡がつくのは17時までだという。
とりあえず、予約が取れそうな空き時間を聞いてもらおう。
その間、母ちゃんは待合室で自分の奥底と向き合おう。

午前中よりは病院はすいているとはいえ、
だんだんと待合室が混んできてしまっている。
待っている方の中には「どうしたんだろうねぇ?」
・・・。
すみません。決めきれない飼い主がここにいて、
獣医さんもカンファレンスしながら、どうするか考えているから。
3人いらっしゃる獣医さんを独占してしまって、申し訳ないです。
口に出しては言えないので、心の中でつぶやく。
ごめんなさい。

また、診察室に呼ばれた。
今、予約の取れそうな日付は18日と20日。
どっちでもいいな。母ちゃんの予定は・・・。
あ。18日に昨日の母ちゃんの病院の結果を電話で聞かないと。
まあ、それは電話で済むことだ。
どっちでもいいな。

ここで、新人獣医さんから院長先生に交代。
紹介状と今までの経緯をまとめておきますよ。
初診でいきなりリンパ節を取ったりということはないでしょう、とか。
抗がん治療について、改めてお話を伺う。
聞いているうちに、奥底から湧き上がったものがあった。
10/30に院長先生からお話があったこと。
猫の抗がん治療は世界共通でこれ、とされている方法があること。
ただし。
数種類の抗がん剤を組み合わせて投与する。
同じ方法ではなくて、筋肉に注射するものもあるし、
静脈に入れるものもある。
ケージの中でおとなしくしていられる猫は全種類できるでしょうけれど、
ラルフはそうじゃない。
多分えびぞっちゃうな。
ものによっては、静脈からもれ出てしまうと、
組織細胞が壊死するものもあるそうな。
ラルフに抗がん治療なんて、できるのか?
かといって、ラルフのリンパ節の腫れの正体を
知っておいたほうが、後々の治療には役に立つ。
己を知り、敵を知れば、百戦危うからず。

明日東大病院に予約を入れていただきます。
来週伺うまでに、書類を用意しておいていただきます。

最後の会計の際に、新人獣医さんいわく
「僕らの知る限り、症例は豊富です。
 一番の先生に診てもらえるよう努力します。
 できる限り力になります。」
ふふ。
じゃあ、母ちゃんもがんばらないと、だな。