新宿に着いてりらすぱで仮眠と身支度をしてからランチして人に会って別れて携帯を見たら沢山の通知。
正直通知の意味が分からなくてただ涙が出て気付いたらわたしは思い出の地にいた。
4℃の彼が終わった地。
「またね」「俺はいなくならないよ」
嘘つき。
約束守ってよ。
なぜ彼がいなくならなきゃいけないのかが分からない。
わたしはなぜ16日のライブを観に行かなかったんだろう。
彼の先輩バンドでもありわたしが大好きだったDollyも、セニョリータのお姉さんたちも終わること、終わらせないことの大切さを教えてくれたのに、1本も見逃さないでいればよかった。
わたしは馬鹿だ。
東京だから?
見慣れた箱だから?
遠征は疲れてしまうから?
ツアーは別の日程もあるから?
仕事との兼ね合いを優先したから?
最前に入れないだろうから行かないとか?
全部わたしの甘えだよ。
たった一本がこんなに大きな事になるなんて。
そういえばDollyが活動休止ワンマンの前日のイベントライブで夕闇に溺れた白いバルーンを演奏して「明日からは週末で大好きなあの子に会えません」と歌っていたよね。
かざみさんがいなくなった日のライブではさよならブルーを演奏してさよならブルーマーしていたんだよね。
直接言葉を交わすことはなくてもさよならブルーマーしたかった。
それすら、叶わなかった。
というか、いちいちそういう洒落は効かせなくていいのよ。
音楽でしか伝えることのできない不器用さんじゃない筈なのに。
ちゃんと説明してよ。
何があったの。
17日に佐藤社長に訊いて彼の身体的な問題ではないと分かってホッとしたけど。
「これからのyazzmadのライブは一本一本が違ったライブになるから見逃せないよ!」ってしつこいくらい自信満々で何回も言っていて毎回見せてくれる素敵な世界を自分でも体感していたのに。
けど、その素敵な世界を作るために彼が無理をしていたというのも事実。
毎回のようにセッティング中に幕の向こうから聞こえる咳、ただでさえ重い楽器を使いこなして痛めた腰、年末から年始にかけてひいた風邪、メイクでも誤魔化せない涙袋の腫れ、笑っていても隠しきれない疲弊した顔。
特に最近の彼は痛々しくて、その姿が恐ろしくてわたしは目を背けて向き合おうとしなかった。
でも、バンドを兼任したり、セットリストや演出方法でメンバーと衝突したり、自分を受け入れてくれる環境に応えようとしていた姿はフィルター越しに受け取ったよ。
彼の言動の空回りや荒っぽいやり方が気に食わないと感じた人もいるかも。
正直、わたしも丸山さん関連についてはネガティブな反応を示していたし、インストで丸山さん自身に当たってしまったこともあります。
友達や会場で知り合った人に「かざみさんのビジネスホモ、もういいんですけど」と言われる事もあったね。
セットリストに関してもかざみさんが加入する以前は似たようなセットリストばかりだな…と思ってしまうライブも少なくなかったし、友人も「どうせ今日もいつもと同じような感じ」と楽しみにして来ているはずなのに諦めたような調子になっていることもあって、わたしも「自分達の曲なのに演奏したくないのかな」と感じて気分が沈んだりしたけど、かざみさんがセットリストに関わるようになってからさよならブルーやRe:ハルシオンなど初期の曲を演奏する機会が増えて「大好きな曲が聴けた!」って嬉しい気持ちで帰ることも多くなった。
曲を演奏するだけじゃなくて、演出方法もグンと変わったよね。
3rdワンマンのnew born bloomを皮切りにyazzmadのライブには登場人物が沢山出てくるようになった。
それはただ目に見えるものだけじゃなくて、観客もyazzmadのライブの登場人物になっていたって思う。
曲や歌詞も以前感じたものとはまた違ったように受け取れるようになったし、彼らの変化は間違いではなかったって思うよ。
でもその一方でかざみさんがセットリストや演出方法の意見を押し通してしまったり、またその逆もあったりなんかしてそういった部分がずみさんの言及する「溝」となってしまったのかもしれない。
元々たけきさんの知り合いで気心が知れた相手だとしても、自分達が長年作り上げてきたものに年下から色々口出しされるのって嫌だろうし。
(それに誰もメンバーや事務所との不仲だとは誰も言っていない)
わたしの汲み取り方が間違っていたらごめんなさい。
でも、今となっては丸山さん関連のやり取りも愛しく思えて、友人に茶化されても「回収しません!」と言いつつもちゃっかり回収したままの萬の夜に鳴くしゃれこうべと特典のかざみさんと丸山さんのデート映像もやっと観ることが出来たよ。
かざみくそかわいいな~いけめんだな~当たり前だな~前歯かわいいな~ウザいな~(脱線)
かざみさんが笑っているところを久しぶりに見た。
かざみさんの優しい声を久しぶりに聞いた。
丸山さんへのやきもちもあって萬の夜に鳴くしゃれこうべも聴かなかったんだけど、LIPHLICHかっこいいじゃない。
聴かず嫌いはダメだね。
少し遠回りする形になってしまったけど素敵な音楽に出会わせてくれてありがとう。
彼はただの気さくなお兄さんになっても、出会う人の心に何かを刻み付けられる人だから大丈夫。
yazzmadのKAZAMIも4℃のKazamiも大好きでした。
きっとこれからも彼はわたしの中の特別なポジションに居続けるよ。
今までありがとうございました。
沢山ワガママ言って困らせてごめんなさい。
そして、お疲れ様でした。