木曜に予後７年８ヶ月の急性骨髄性白血病の健診に行って来ました。
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主治医が調布の病院委員長に就任したため、現病院での検診は最後になります。
そう思うと入院時代が走馬灯に脳裏に蘇ります。
いつも木曜が血液内科の検診だったので、何も考えず６月最後の木曜だと確認もせずに病院に行ったら、先生の新しい病院との関係で前日の予約になっていたことに受付で気がつきました(-｡-;
またやってしまった 笑
しかし検診が４ヶ月あいていて心配だったので、別の血液内科医の検診を受けることにしました。
採血して呼ばれ診察室に向かうと若い先生でした。
「えっと今日は何の検診ですか？コレステロールの薬も飲んでないし」
確かに血液で異常なのはコレステロールのみ(^_^;)だもんね
「あの急性骨髄性白血病M１型の患者です」
「えっ？」慌ててカルテを見る先生
次の瞬間、医師から出た言葉
先生「生きてる方にあったのは久しぶりです」
私「そうですよね。化学療法だけですから」
再びカルテを見る先生
先生「いや化学療法だけで生きてる方は初めてです。初めて会いました。」
もちろんM３型のような治療成績の高い型は別ですが、私はM１型
治癒率は１回目で寛解できても再発しない隔離は50％
私「それは貴重な患者ですね！最近の治療成績はどうなんですか？」
先生「正直、進歩はあまりありません•••。治療しても治療しても再発して、申し訳なくて•••外来に目を向ける余裕もありませんでした。」
辛そうに話す先生
先生「生きていても移植して薬飲みながらの方はいますけど、化学療法だけでこんなに元気な人がいるなんて、初めてです」
私「そうですか•••先生もお辛いですね。でも大丈夫です。私、生きてますから！」
私「患者さんにアドバイスするとしたら野生の勘を信じて欲しいと伝えてください。私は敗血症になりかけた時にカテーテル付近に菌がいることが分かったので主治医にカテーテルを抜くように頼みました。だけど当時の主治医は抜いてくれませんでした。でも部長先生（現主治医）が来た時に「抜いてください」と懇願したら「そうかも知れませんね、抜きましょう」私を信じてカテーテルを抜いてくださった。あのままだったら私は敗血症で死んでいました」
先生「凄い。「カテーテルを抜いて」なんて患者さんいませんよ」
私「なんか菌がいる場所が分かったんです。熱が出る時も悪質だと感じた時は培養を頼んだし、後半は先生方が私の野生的本能を信じてくれました。だから患者さんの本能を信じてあけてくださいね」
先生「培養も普通は嫌がるのにそれも凄いですね。みんな熱が出てることを隠したがるのに。このまま生きて患者の希望になってください」
私「はい、先生方の希望にもなれるように生きますね。診察日を間違えてしまってごめんなさい、でもこうやって先生にお会いできたことは意味があったようで嬉しいです」
急性骨髄性白血病の５年後生存率は30％と言われています。
さらに化学療法のみで生きているのは２％とも言われます。
病院から帰ってきた時は「天然記念物なみだな」そんな風に軽く思っていましたが、検査から時間が経つにつれ、自分が生きていることは本当に奇跡なんだとヒシヒシと感じました。
再発せずに生きている立証を取るためにも、私の検診は一生続くのだと痛感しました。
同時に、いま白血病と闘っている人に与えられる希望
そして治療を続ける先生方への希望であり続けたい。
漠然とそんな事を考えています。
どんな活動をすれば白血病患者と血液内科医の希望になれるのか？
私がやらなけらばならない事はなんなのか？
講演などで話をして行くべきなのか？
神様が急性骨髄性白血病から化学療法のみで私を救ってくれた意味をこれからも探して生きます。
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花音-かのん-