今回、全く旅行に関係ありません。
何のためにもならないしょうもない話なので、スルーして結構です。
あれ？いつもしょうもない話じゃんね。
もっと、しょうもないってことよ。笑
あれは中学生の頃。
あたいはハリウッドスターと結婚しようと思っていた。
ハリウッドスターなら誰でもいいってわけではなく、ブラッドレンフロくんだ。
あれ？知らない？？
マイフレンドフォーエバーとかの子。
友人のもりやんは、レオナルドディカプリオが大好きで、一緒に毎月、映画雑誌のロードショー、スクリーン、ムービースター・・などなど。
掲載されてりゃ、買っていた。
中学生のあたいの小遣いは、全てブラッドくんに捧げていたと言っても過言ではない。
雑誌を切り抜いて、生徒手帳に忍ばせたり・・・下敷きの中に入れてみたり・・
ブラッドくんが横に寝そべっているポスターがあれば、
添い寝してもらっているように見えるよう、ベッドの隣の壁に上手に貼り、ひたすら、妄想。
ブラッドくんが、ツナが嫌いならば、大好きなツナを嫌いと言い。
ブラッドくんが、コンバースを履けば、勿論購入。
ブラッドくんが、レッドツェッペリンが好きだと言えば、無理矢理聞き入り。
今では、全く出来ない英語も、この時はすこぶる得意だった。
今よりも間違いなく喋れた。
何の疑いもせず、「あたいはブラッドくんと結婚する。」
ずんこ レンフロ になる。
と、思っていたし、周囲の友人にもそう言っていた。
ある雑誌に、こんな企画があった。
「ブラッドくんと遊ぼう」
ロサンゼルスでブラッドくんとお話をしたり、食事をしたり・・みたいな内容だったと思う。
勿論、皆が行けるわけではない。
履歴書、作文などを出版社に送って、審査。
選ばれし者だけが、ブラッドくんと遊ぶことが出来る。
あたいは、どれだけブラッドくんを愛しているかという内容だけで、ひたすら原稿用紙を埋めた。
熱い気持ちをぶつけた書類を、期日通りに出版社に送りつけた。
山形の学校の夏休みは8/23くらいで終わるので、8/25出発のブラッドくんと遊ぼうへ行くには学校を休まなくてはならない。
「先生！！」
「どうした？ずんこ」
「あのね、あたい、8/25から一週間くらい学校を休むから、よろしく」
「はぁ？なんでだ？」
「ロサンゼルスに行くの」
「ほう、家族旅行？？」
「違う、一人」
「なんでだ？」
「ブラッドくんさ会いに行くの」
「？？」
「あたい、ブラッドくんさ会いに行くからさ。しょうがねーべ？」
「誰だ、それ？」
「やっと掴んだチャンスなんだず」
「そうか・・」
まだ、この時は、行けると決まったわけではない。
行くこと前提で話は進んでいるのだよ、あたいの頭の中で。
病気だよな。
結局あたいは選ばれなかった。
後日、ブラッドくんと遊ぼうの様子が雑誌に載っていたのだけど・・
「イライジャウッドと遊ぼう」になっててさ。笑
どうやら、ブラッドくん、都合がつかなかったらしく、急遽、イライジャウッドと遊ぶことになったらしい。
企画変更ってやつ？
行かなくてよかった・・と、胸を撫で下ろしたのであった。
（あたい、イライジャくんはあまり好きじゃなかったのよ）
思春期の頃のあたい・・・
あたいが現在想像出来る範囲を軽く飛び越える。
あたいは、ずんこレンフロになる覚悟があったくせに、お笑い芸人になろうと思っていた。
あたいが口を開けば、どっかんどっかん笑いが起こる。
あたいは、自分のことを最高に愉快な人間だと思っていた。
中学校を卒業し、高校へ・・
ここで、あたいは、自分に自信がなくなる。
ウケないのだ。
あたいの言っていることが、さっぱりウケないのだ。
今まで不特定多数の人にウケていたと思っていたのに。
ある特定の人にしかウケない。
あたいは、井の中の蛙だったのか・・・。
そこで、友人に相談するあたい。
「あのさ、あたいの笑いって、万人ウケしないみたいなんだ・・」
真剣な表情でこんなことを急に言い出す、ずんこ。
「・・・・・・・。」
こんなことを真剣に相談されている友人。
「あたいは、明石家さんまになれないってことがわかったんだ」
「・・・・・・・・。」
これ、本気で悩んでましたから。笑
大きな壁にぶち当たり、あっさりと諦めてしまったわけだけど。
未だに、この話される。
あの時、吹き出しそうだった。とな。笑
話を戻して、ずんこレンフロになるはずだったあたいだが・・
高校生になった頃には、すっかりどうでもよくなっていた。
まあ、思春期は病気だから、明日になったら何を言い出すかわからないしね。
そして・・時は流れ・・
思春期の気持ちなんて、すっかりさっぱりの１年程前・・
ずんこ、ニュースに釘付け。
ブラッドレンフロ ヘロインの過剰摂取で死去。
享年25歳
「昔の・・フィアンセだった人が、死んだんです・・。」
と、会社の人に話した。
会社の人？同情してくれたよ・・笑
更に、
ブラッドレンフロ 日本女性との間に隠し子がいるという噂。
隠し子？？えっ？えぇっ？？？
かなり、動揺。
んでもって、あの毎月小遣い注ぎ込んだ、
「ロードショー」が今号で廃刊。
なんだか、
なんだか、
なんだかねぇ・・・
ここまで読んでくれた方、ありがとう。
書いているうちに切なくなってきた・・。
てか、大忙しだな。笑
１人で、笑い堪えながら書いたり、今なんか、泣きそうになってるし。笑
まだ、思春期か？もしかして。笑
まだ、あたい、思春期という名の重い病気を患ったままなのか・・・