私はいろんな方のブログに励まされてここまでやってこれました。

病院の先生方からは得られない貴重な情報を皆様方のブログから得ることができました。

読んでばかりでは申し訳ないと思って、私もブログを書き始めました。

入院生活のことを書けば恩返しができるのかなと思っていましたが、ある方々に励まされ、継続しないといけないなと思いました。

これからこの手術を受けられる方や、この手術を受けられた方にとって、少しでも参考になることを伝えていきたいと思います。

 

<2日耐えれば光が差し込む>

 

私は2015年の4月30日に舌癌の切除手術を受け、同時にリンパの郭清術や気管切開術などを受けました。

術後48時間は地獄のようでした。自分の体を動かすことはできないし、痰に苦しめられるし、フットポンプは気持悪いし、夜は全然眠れませんでした。

二度と日常の世界には戻れないかもしれないと思いました。いっそのこと殺してほしいとさえ思いました。

 

でも、3日目を迎えると光が差し込んできました。ひょっとしたら何とかなるかもしれないと思うようになりました。その後は日に日に回復が進みました。

これからこの手術を受けられる方は何が何でも術後48時間を耐え抜いてください。

48時間はとっても辛いですが、耐え抜いたらきっと光が差し込んできますから。ニコニコ

 

<願いを持ち続けることが大切>

 

いろんなことがまたできるようになりたい、早く退院したいという思いを私はずっと抱き続けてきました。

この思いを強く抱き続けたことが、病院史上最速の患者になったんだろうと思います。

 

退院する少し前に、私と同じ手術受けた患者さんが教授回診にやって来られました。

術後2週間以上経っているというのに、まだ尿道カテーテルをつけていて、歩くのがとってもしんどそうでした。

「ネコマタさんみたいに元気があればいいのに」と背後から教授の声が聞こえてきました。

諦めたらどうにもなりません。きっと治ると思って前向きに生きましょう。ビックリマーク

 

<わがままは言ってみるもの>

 

私は早く退院したいために、先生方や看護師さんたちにわがままをたくさん言ってきました。

「トイレに行かせて!」「早く病室に戻して!」「せめて院内を歩かせて!」などといろんなことを訴えてきました。

わがままを言っても聞いてくれないときもありましたが、結構わがままを聞いていただいたように思います。

私が入院した病院は何かと慎重なところがあり、この手術を受けると通常2か月入院しないといけないと言われました。

2か月も入院するのはたまったものではないと私は思いました。

わがままを言わないと自分の思いが伝わりません。自分の思いは伝えないといけません。

 

<感謝の気持を持ち続けることが大切>

 

入院中私は‟ありがとう”をたくさん言ってきました。

食事を上げ下げしてくれる方、お掃除をしてくれる方、来ていただくたびに「ありがとう」と言いました。

自分ではできないのだから、‟ありがとう”と言うしかないのですが、「ありがとう」と言い続けると配膳の方や掃除の方がだんだん私に話しかけてくれるようになりました。

私はいろんな方に支えられて生きていることに気づきました。

「ありがとう」は何度言っても損をしない言葉です。

 

術後間もないころ、鼻から息をすることさえできず、「自分は乳児以下だ!」とすごい無力感に陥っていましたが、そのとき「あんよがじょうず!」と励ましてくれた両親の姿が思い浮かびました。

これまでは正月と盆とGWくらいしか実家に顔を見せてなかったのですが、退院後は毎月顔を見せるようになりました。ウインク

 

<酒をやめるよりストレスを減らすことが大切>

 

ある報告書によると、舌癌の原因は酒とタバコと書かれていますが、それは嘘だと思います。

タバコは少しは関係あるかもしれませんが、酒は関係ないと思っています。

私はγ-GTPが高くて、入院前に内科医から酒をやめるようにとやかましく言われたのですが、入院後もγ-GTPの値は全然下がりませんでした。

 

ところが退院後、定期健康診断でγ-GTPの値が正常値になっていました。

入院する前と同じくらい酒を飲んでいるのに、何でだろう?と思いましたが、ストレスを受けない生き方を心がけているからだろうと思いました。

入院する前は、私はいろんな人と言い争って、いらいらかりかりの連続でしたが、そんな生き方が癌を引き起こしたのだろうと思っています。

 

退院するときH先生から「お酒はたしなむ程度なら飲んでいいですよ。お酒はストレスを発散してくれますから」と言われましたが、その言葉に甘えて日々お酒を楽しんでいます。ニコニコ

退院してからお酒を制限されている方が結構いらっしゃるようですが、お酒をやめるよりストレスを減らすことが大切だと私は受け止めています。クラッカー