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 これにて、最終回ー。

(*ΦωΦ)

 

 

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嬉しそうにほにゃりと笑うから
「私が……本当に、貴方の『キョーコちゃん』なんだなって……」
と、そんな少し不思議な事を零して。とろりと、あまりにもかわいらしく瞳を溶かすから。
つい、ずるずるとマヌケにも呼びそびれたままで……こうなったらいっそ、ふたりはじめて恋人として過ごす夜に有耶無耶にでも彼女の王子様だけに許された呼びかたで、ありったけの想いを込めて囁いてやろうか、なんて企んでさえいたのに。
 
 
 
 
手首の骨折と足の捻挫がなかったなら、彼女を眠らせたまま抱いてゲストルームのベッドに運んであげる事が出来たのに。
悔やむ蓮の手に揺すられて、のろのろと首をあげる栗色の髪。瞼を開きはしたけれどむにゃりと、溶けたままの瞳。
「キョーコちゃん、ベッドで寝ないと…」
ゲストルームへと促そうとした蓮の言葉は、のそのそと蓮のベッドへと乗り上げてくるキョーコの行動によって妨げられた。
ころんと、無防備にもシーツの上に寝転がったキョーコ。半分以上微睡んだままなのだろう、うにうにとむずがるみたいに頭の座りが良い所を求めるみたいにしてかわいらしい寝顔を晒していた。
途方に暮れたような蓮を取り残して。こうなってしまえば、キョーコをベッドから追い出す事なんて蓮には出来やしない。例え、それでより一層深く未だに胸に燻る思いに苛まれようとも。
諦めたように小さく息を吐き出した蓮は、そっとギブスに固定されてない左の腕をキョーコの頭の下に差し込んでその細く暖かな身体を抱き寄せる。
蓮のぬくもりと香りに懐くように胸に頭を擦り寄せてくるキョーコ。抱き込んだその甘い香りのする髪にそろっと囁くように
「どうして、そんなにがんばっちゃうかな?……やっぱり、依頼…だから…?」
社長から依頼されましたから!と、はっきりいきいきとそう言い切っていたキョーコ。
……俺を愛してくれて、ラブミー部ではなくなった筈なのに?チリチリと軋むようで、蓮の顔が僅かに歪む。
その時
「……ん、だって……しゃち…さんが、いらいほうしゅ…に……こぉんがなおったころに…いっしょに……おやすみ、くれるって……」
むにょむにょと、眠ったままのキョーコが舌ったらずに答える。蓮の頭に、したり顔で笑うあの派手コスプレな愛の伝道師が浮かぶ。
「俺と一緒のオフ……キョーコちゃんも楽しみに、して……くれてたの?」
本当なら今ごろにはふたりで過ごしてキョーコの乙女の覚悟をしてもらう筈だった、お互いに多忙なるスケジュールを縫うように合わせた休暇。
いや、この娘に限っては俺が思いも寄らない斜め上な明後日にするすると逃げてくんだから、過剰に反応してぬか喜び……なんて、久方ぶりなDr.学習能力が告げるのだけど
「……も…こさんたちと、シ……バ…リスにいってきたん…すよ」
そんな蓮など知りもしないで眠るキョーコはもにょもにょと言葉をこぼし続ける。
なんとなく聞き取れてしまったその店の名前……最近話題に聞いた事がある、インポート系のランジェリーショップ。
それは、もしかして例の乙女の準備の為にですか?……思わずに浮かぶ煩悩に塗れた映像駆け巡る蓮の脳内では、名医な筈の掛かりつけが手の施しようがないと首を左右に振っている。
「…ろかわ系なら…だしも……っきゅっぱ…は……」
蓮の腕の中で、不可思議な寝言をこぼす愛しい恋人。誂えたようにすっぽりと腕におさまる細い身体とやわらかかで甘い香り。
自分の気持ちが重いことに自覚がある癖に、自分はかりキョーコを求め過ぎて先走っているんじゃないか?キョーコは……蓮ほど重く想ってくれてないんじゃないか?なんて燻っていた棘のような胸の痛みが消えていく。
と、同時に……なんとも不味い事に、蓮の身体に別の欲求が燻り出した。
 
 
あぁ、本当に……なんの拷問だ?
なんで俺は今、骨折してるんだ!?
 
 
 
 
ベッドの上、隣に眠るキョーコを抱いたままグツグツと煮詰まりつつも、ひとりどうすることも出来ないでいる蓮。
だが、そんな蓮の苦悩など微塵も知りもしない恋人は容赦なく追撃を放つ。
「んふふ〜……かったの、かわいいん…れすよぅ。まっしろふわふわで…さらしゃらで……」
ポンポンと、蓮の脳内に真っ白かわいい下着姿なキョーコが浮かび上がって埋め尽くされていく。
「むぅ…でも……あれ……」
少し困ったようなキョーコの声。……え?ここまで来てまだ問題がっ!?俺、もう次、乙女の覚悟と準備が出来てないって『マテ』されてもやめてあげれないよ?なんて焦った蓮。
妙に真剣な潜めた声で「なに?……どうしたの?」などと、眠るキョーコに尋ねる。
もじっと恥じらうような、どうしてくれよう?なかわいらしい仕草をしたキョーコは答えたのだ。
「だって…………サイドがひも…なんらもん」
と……
サイドが紐……それって、紐パ…ンって、こと?
ぐるぐると、そんな聞けもしないし答えもない問いが蓮の脳内を疾走してゆく。
奇しくも、眠る恋人を抱きしめていた蓮のギブスに固定された右の手はキョーコの身体の上、更に詳しく表すなら括れた細い腰から滑らかなカーブを描く双丘のはじまりを感じ取れそうな位置にあるのも相まって……
 
 
 
遠く離れていた愛しい愛しい恋人を久方ぶりに腕の中に抱いた幸せなその夜ではあるのだけど、もう、蓮のこの夜はこれより一睡も出来ないと決定したのだった。
 
 
 
 
 
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翌朝、蓮くんのスマホ検索に『骨折  はやく  治す方法』的な検索ワードがあるに違いないと思うのですよ。
( ´艸`)
 
 
辺境の地な我が家、その2周年記念な企画っぽいもの「な2がなんでも!?」ラストなこのお話。
やりたい放題詰め込みましたリクが
 
 
まず、10個ものリクエストをくださいました魔人様の
 
<その1>キョコさんに告白して2年、そこから(多分←)おつきあいして2年な某氏の今。」
 
<その7>モデルの仕事で渡米中の事故で敦賀蓮が腕を骨折。足を捻挫。帰国後、お世話係に指名されたキョーコは?」
 
の2つをちょこちょこっと、お付き合い1年とか彼の両親が大騒ぎしそうだから米→仏なんかに改変しつつメインに。
そして
 
<その3>「今の一番の趣味は親友と一緒にする女磨きです!」そうインタビューに答えるとびきり魅力的な笑顔の彼女。「その産物が馬の骨排除マシーンと化した敦賀蓮だなんて・・・世間は知らないんだよな・・・まだ」敏腕マネージャーの苦悩は日々進化(?)している。」
 
<その9>1週間の期間限定ロケで「旅する女優 ver.京子」という人気特番に出ることが決まったキョーコ。たった1週間のロケなのに、何故か現場に複数回(スタッフのみ目撃。早朝夜間含む)現れる謎の男がいた。もしかして人気が急上昇中の京子目当てのストーカーか!?仕事中に何かあっては大変だとスタッフ達は慌てるが。」
 
な、2つを捻じ曲げつつ添えて。
 
 
更にそこに、ゆるるく様からいただいた2枚目のビキニキョコさんまで詰め込んだ、『とことん蓮くんに我慢をさせよう!』ものとなっております。
(°∀°)b 
 
 
さて、ここでこのお話のタイトルを確認をば。
 
 
そう、「スキ○プ・ビート!ファンブック」の65ページにて、彼、敦賀蓮本人は言ってらしたんだもの!!
 
『長所→……我慢強さ?』と。
 
言ったからには、我慢させたしょうとも!!
 
 
 
キョコさんの紐パンのひもを口で咥えて解きながら、こそっと感涙に涙ぐんだりして欲しいとか思う。笑
о(ж>▽<)y ☆
 
 
 
 
↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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