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最上キョーコ→敦賀蓮と続けてしまったアホ系ネジ話。
久しぶりの限定だった敦賀さんの後編にアメンバーの申請とかのメッセやコメント等にて、たくさん好きだと言っていただけまして……
基本、調子に乗りやすい猫木。
調子に乗ってしまいました☆
о(ж＞▽＜)ｙ ☆えへへー。
だって、飴なぅで某様も調子に乗っていいって言ってくださったし！
いらなくったってついて来ちゃう、そんな蛇足系オマケ話にてございますのよ？
(*ΦωΦ)
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人生って、こんなにも怒涛の勢いでイイものなのか？
「なんで邪魔するんですか？あんなに俺の事、愛してくれてたのにっ！？」
「っ！！過去形になんてして欲しくないな。誰よりもお前を愛してるともっ！！だけどな……」
目前に立ちはだかる大きな背中。その向こう側にはくっきりと不満を顔に出した方。
そんな痴話喧嘩？じみた争いをぎゅうぎゅうと抱き締められながら茫然と見ている私。
撫で撫でと頭やら顔やらを撫でくりまわされ、ほっぺたにはふにゅんとやわらかなたわわでグラマラスなお胸がぺったり。
「なんでですかっ！息子が可愛くないんですかっ！？」
「そんな事はないっ！！なんたってお前は、頭脳明晰品行方正容姿端麗。愛するジュリに似て美しくエレガント！その上に、敦賀蓮は初のハリウッド映画で助演男優賞の数々に輝く素晴らしい役者だ。まさに奇跡のようなお前が可愛くない訳がないだろう！自慢の息子だともっ！！だが、許さんっ！！」
以前、お聞きした事のあるもう誰にも止められない息子ＬＯＶＥオンステージを繰り広げつつも……
その自慢の息子さんな筈のコーンの額へとデコピン準備万端な手がターゲットロックしたままで対峙する先生。
あれぇぇぇ？？どうしてこうなってるの？？？
遡ることほんの数日ほど前の話。
敦賀さんが、その秀麗で卓抜な敦賀蓮ビジュアルそのまんまで堂々とお買いものして来ちゃった『くっきりラインではっきり判定』な例のアレが教えてくれたネジの落ちた私の願望の成就。
思ったよりずっと供給過剰気味……というか、敦賀さんのお仕事と食事睡眠以外のほぼ全ての時間を費やす勢いでもってご協力くださいました、自称ネジがない敦賀さん。
何故ゆえか、妊娠育児系知識を詰め込みなさっていたそのお方へ
「本当にありがとうございました。敦賀さんにご迷惑がかからないように、ちゃんとひとりでもこの子を……」
ぺたりと両手を付いて深く頭を下げて、そう感謝を述べていた途中で怨キョなお怒りレーダーがふっ切れるくらいの恐ろしい大魔王様の気配がした。
「キョーコ……なに、ひとりで子育てするつもりみたいな事言ってるのかな？」
土下座な体勢から掬い上げるみたいににっこりキュラッキュラッな笑顔ですごむ大魔王様に抱き寄せられて、ヒュッと震える喉が空気を飲む音がした。
「キョーコを逃すつもりもないし、独り占めなんて許さないよ？……キョーコを愛してるって何度も言ってるだろ？」
いや、でもあれはタラシでコマシな隠れ遊び人のベッドでのお約束的なリップサービスの筈では？？？
あんなわかりやすくしてたのになんで伝わらないかな？なんて、げんなり顔のお方がこれまた敦賀蓮スタイルで買い漁って来られた某有名育児系雑誌や子どもの名付け辞典やらから謎のゼ◯シィ系までが積み上げられた雑誌の山へチラッと視線を投げる。
「俺はおなかの子の父親だよ。結婚して家族になろう？キョーコもこの子も俺がずっと守るから」
なんて言われて……いやいや！私の勝手な子どもが欲しい計画の所為で敦賀さんになにもそこまでさせる訳には行きません！！と、タダでさえ叶う事のない想いを抱くだけでも罪なのにそこまでさせてしまったら地獄へ行くくらいでは許されやしないと全力必死で訴えたのだけど……
そんなに俺と結婚するの嫌？なんてあのかわいい捨て犬みたいな顔をなさる敦賀さんは
「じゃ、結婚は……まだ、しなくてもいいけど……でも、俺、君のおなかの子の父親だって明言するからね。」
敦賀蓮の子持ち会見開こうかなぁ？なんて、そんなかぱりと開いた口が塞がらないような計画を立てたり
「それにね？キョーコひとりで産むとびっくりする事になるかもしれないよ。」
そう言って、その切れ長な瞳から黒いコンタクトレンズを外してみせたのだ。
まぁ、そんな妖精詐欺師に妊婦のマイナートラブルから子育てに関する父親の必要性などを絡めつつそれはなかば脅される勢いで……私、最上キョーコからキョーコ・ヒズリになることになったのでした。
世界的なブランドの専属からハリウッド映画まで華々しく活躍する抱かれたい男ＮＯ．１の驚愕の素性の暴露。
ハリウッドスターとトップモデルの息子である彼の煌びやかで妖精王子様なビジュアルだけでも話題を掻っ攫う勢いなのに、その上に今までスキャンダルのカケラもなかった彼の唐突なる結婚と私の妊娠。
ネジなしノンストップな彼は、オマケに恋人期間なしのできちゃった婚ではあるけど計画的な子作りだっただとかまでを含めた先生譲りな聞いてるこっちが赤面するみたいな溺愛オンステージまでやらかしちゃったものだから、そりぁもうそのニュースは日本だけに留まらずに世界的に世を震わせた大騒ぎとなった。
キラキラ神の寵児と地味な素うどんの格差婚ゆえ、数多の敦賀ファンからバッシングの声を覚悟していた私なのだけど……
「やっとか！！」「え！？あのふたり付き合ってなかったの？？」「いやいや、ゴムに穴とか悪どい事やるなら京子じゃなくって敦賀蓮の方だって！絶対！！」なんて芸能界各所からのお声の数々と共に、思ったよりずっとあたたかく受け入れられていったのだった。
そんな一挙手一投足までマスコミ大注目な日々の中、彼らは息子のもとへ訪日したのだった。
結婚と妊娠を電話で報告した時は、おふたりともびっくりするくらいに感涙して大喜びしてくださっていたけれど。
長い長い時間を遠く離れたところで他人として過ごしていた親バカ子バカラブラブ親子の涙のご対面。久しぶりの親子水入らずを重量級ラブ全開いちゃラブなさる……と、思っていたのに？？？
多忙なるスケジュールもなんのそので一目散にやって来たおふたりは、敦賀さんと私をぎゅうっと抱き締めて喜びに涙していた、のだけど。
「愛妻家の父さんなら、いついかなる時も愛するひとに触れていたいという俺の気持ちが誰よりも解るでしょう？」
ジリジリと先生のガードを掻い潜りこちらへ来ようとしてるコーンと
「あぁ、解るとも！！だかな、久遠。男親という生き物は、どうしてもどうしようもなく娘がかわいくて仕方がないものだっ！！」
そう高らかに宣言してはデコピンを繰り出している先生。
私の横には「キョーコがママって呼んでくれないなら、私の寿命は残り３分よ！」と仰るお義母様。ボスったら酷いのよ、お前は演技出来ないからダメだなんて日本に来るの禁止するなんて！と憤慨なさりながら、やっと会えた愛しい娘と私を抱き締めた宝石の国の女王のように麗しいひと。
「キョーコを射止めたのは、でかした！だが、愛するわたしのキョーコに告白もなく手を出したなんて許せん！！」
「ちゃんとキョーコも合意の上でした！あと、キキョーコは俺のです！！」
親子喧嘩？なさっているふたりから、チラリと視線を逸らせば文字通りに山積みにされている果物やらお菓子やらマタニティウエアから気の早すぎる子ども服までの様々なお土産。息子そっちのけな勢いで私を抱き締めている麗しのひとは言う。まだ持って来れる分しか持って来てないのよ？と。
「今ね、キョーコが『ＳＡＴＯＧＡＥＲＩ』出来るように部屋をリフォームしてるんだけど、これからのことを考えると新しく家を買うのもいいわよね。」
子ども部屋も必要でしょ？とナイスな思いつきと言わんがばかりに、ギョッとしてしまう事を言ってのける弾んだソプラノボイス。
「娘さんを俺にください。をしてないお前にわたしのキョーコはやらんっ！！」
「それは、キョーコのお母さんと達磨屋の大将にもうしました！俺のキョーコですよ！？」
「わたしにはまだじゃないか！わたしだってキョーコの父親だ！！」
そんな彼らには目もくれず、我が道を行くな美女は華のような笑みを浮かべて、ウェディングドレスはママと選びに行きましょうね？なんて私の頭を撫でている。
重量級で一直線で全力なこのヒズリ一家のネジ、しりませんか？
彼らは答える。揃いも揃って、にっこりとあの有無を言わさぬ綺麗な笑顔で
「「「元からないし、必要ないね！」」」
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調子に乗った結果がこのありさまですぞ。
ヽ( ´ー`)ﾉﾌｯ
ネジなんてなくても、めでたしめでたし。笑
たぶん、キョコさんの里帰り先はヒズリ一家と達磨屋と松乃園と社長宅とで争奪戦が繰り広げられたりなんてしそう。
突発思いつきなネジ話、これにて終了〜。
(*'▽'*)
↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。
