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| 壁 |д・)……前の話なんてすっぱりと忘れた頃に続きでありやす。

お風呂場でむっつり妄想蓮くんの続きだよー。笑



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どろりと粘つくような重たい眠りの中から浮かび上がるようにふいに、ぱちりと瞼が開いた。
薄暗い照明の中、見慣れた筈の自分の寝室の天井が映る。
身体に詰め込まれていた疲弊の所為か、まだ頭の中がぼんやりとしたままの蓮は何度かぱしぱしと瞬きを繰り返す。
あれ、此処は……俺……?
 
 
 
 
「コーン?本当にひとりで……大丈夫?」
バスルームと脱衣所を区切る曇りガラスに浮かび上がった細身の、だが確かに女を感じさせる柔らかなシルエットと心配そうに掛けられたソプラノの愛しい恋人の声。
「っ!……だっ、大丈夫だよ」
彼らしくもない。上擦って吃ってひっくり返った声がバスルームに響く。
でも、仕方がないだろう?今すぐにでも骨折した蓮の介助にと乱入して来そうな様子に、あの病的なヤンマガ兄妹として過ごした日々のようにバスルームのドアを唐突に開けられる訳にはいかないのだ……なにせ、現状の蓮はつい先ほどまで浸っていた良からぬ妄想に反応した身体を持て余しているままなのだから。
なんで俺が彼女にお風呂に乱入される事にドギマギと怯えなくちゃいけないんだ!普通は、反対の筈だろう!?などと心でぼやきつつも防水保護されたグラスファイバーのギブスに固定された利き腕の手首を庇いながらもバスとパジャマへの着替えを済ませた蓮。
その後も、キョーコのいるリビングルームへと移動すれば蓮の濡れ髪を見遣ったキョーコによってあっという間にソファーへと座らされて、湯冷めしないようにとブランケットまで掛けられて……ふんふんと鼻歌混じりに嬉しそうに髪にドライヤーを当ててもらっていた筈で。
あまりに楽し気なキョーコのその様子に疑問を持った蓮が問えば
「……だって、敦賀さんの髪もコーンの髪も、サラッとしてて気持ちよくてクセになりそうで……好きなんです。」
優しく髪をすく指さきと、丁寧に当てられるドライヤーの温風に掻き消されてしまいそうな程に小さく呟かれたキョーコの声。
Ms.ウッズ……俺、これからは心を入れ替えて毛根を大切にします!潔く丸坊主にすればいいなをて2度と口にしません!
禿げたらキョーコちゃんに撫でてもらえないっ!!
などと……キョーコからの好意をほんの僅かたりとて失いたくない蓮、そんな公言するには少しどうかと思うような心意気を胸に刻んでいた筈なのに。
あぁ、そうだ。
丁寧にブローされたブロンドの髪からそろりと、伸びてきた愛しい恋人の手のひらが蓮のおでこにピタッと張り付き
「少し体温が高いみたい……ほら、もう休んでくださいね?」
蓮の瞳を上目遣いに伺うかわいい琥珀色の大きな瞳。心配そうな声と手のひらを握ってくれる愛しいぬくもりに導かれるがままに押し込められた、慣れた自室の寝床。
繋いだ手のぬくもりを離したくなくて捕まえたままにしていると、近くベッドサイドに腰を降ろしてくれた恋しい恋人の気配。酷い睡眠不足と時差酔い、それに甘やかな彼女の香りに誘わられるように……せっかくキョーコちゃんのそばに帰って来れたのに、まだ彼女のその愛しい存在を堪能してないのがもったいないなんて悔やみながらも髪を撫でてくれる優しい彼女の手に引き摺り込まれるような微睡みに落ちて行って……
そのまま眠ってしまったのか。
睡眠を取ったのにまだどこか纏わりつくみたいな倦怠感と微かな頭痛。何よりも、左足首と右の手首に感じる拘束感と熱。
疼くような痛みから逃げるように、そろりと寝返りをうてば……
薄明かりの間接照明の灯りに浮かび上がった、蓮の日本人離れした長身に合わせた広大なベッドの端、軽く組んだ腕に頭を預けるようにベッドの上に上半身を伏せた栗色の髪を見つけて思わず息を飲んだ。
不意に額に生温いような感触を覚えて左手を遣れば、温くなった濡れたタオルとベッドサイドでカランと氷の鳴る音と僅かな水音をさせる洗面器。
看病してくれて、そのまま眠ってしまったのか……
 
 
 
 
身体を起こそうとして無意識に動かした所為で右手首からまた新たな痛みが走る。
蓮のベッドに頭を伏せるようにすよすよと気持ちよさそうに眠っているキョーコ。
その愛しい寝顔を見降ろして……蓮の胸の中に空港からの車の中で散々に社に八つ当たりしていた、あの如何ともし難い苦いような苛つきが蘇る。
 
 
 
 
あぁ、解ってはいるんだけどしょうがないじゃないか!!
どよんと落ち込み澱んだ空気を漂わせてしまてひとり嘆く蓮。
だって、キョーコちゃんが約束してくれたのに 




本当なら、今ごろは…………このかわいくて愛しい恋人の寝顔は蓮の腕の中にある筈だったのにと。
 
 

 
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あいや?おかしいな。こんな長くなる予定じゃなかったのに?
_:(´ཀ`」 ∠):


おもしろみがあるんだかないんだか、なんだか謎な話ですが……もうちょっとだらだらと続いてしまいそうでありんす。


 
 ↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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