「まだ……君の『答え』は、『破滅と絶望の序曲』のまま?」



美緒やナツそして、紅葉をと続々と……
鮮やかに魅せるように演じきった女優『京子』の唐突なる活動の休止。
見事なまでに表舞台たるマスメディアから消え去った君を捕らえられるだろう、芸能クラスを有する在籍高校の卒業式という絶好のチャンス。場を誤魔化すみたいにグラビアを飾るタレントなんかを取材がてら、君を待ち構えていただろうマスコミ。
そんなこと知らぬ気に……夢見草の花の舞う中をひとり、ひらひらと舞う薄紅の中を歩く彼女。
少し伸びた髪と背すじの通った綺麗な立ち姿。
なにより、憂いを秘めたような表情が目を惹きつけるような……記憶よりもしなやかに花開くみたいに、美しくなっていた。
乗り捨てるみたいに降りた車。
騒めくような歓声も、瞬くフラッシュも、取り囲もうとする群衆も、今はどうでもいい。
ただ、君を呼ぶその名前が口から零れ落ちる。
急かされるように余裕もなく、久しぶりに彼女の前に立った。
不安げに揺れる琥珀色の瞳が、何故……今更に来たのだと雄弁に俺に訴えていた。





ふと、絡むような視線が熱を呼んだ
ふわりとやわらかく微笑む君が愛しくて
触れたくて……
引き寄せられるように、自然と
触れ合った唇が惜しむように離れて
俺を映す、紅茶色の瞳に知った



胸を焼かれたような衝撃



君が、俺に恋をしてないだなんて嘘だ。




想いを告げようとした
俺の言葉が声になる、その前に
号泣のような悲鳴に掻き消された。
震える両手が耳を塞ぎ、嗚咽に震える身体を縮め、小さく小さく身を守るように蹲り
額を地に伏せての悲愴な嘆願。



触れてしまえば……魂から砕けてしまいそうな
君の、未だ癒えぬ深い深い血を流す傷を知った。
愛など信じられないと怯え
ただ、愛を拒絶する君を



だから……もう、いいのだと
無理矢理に納得しようとしたんだ。君の傷を抉るくらいなら、あんなふうに震えて泣かせるくらいなら、この想いを秘めていれるだけで良いと。触れ会えなくても、告げれなくとも。
同じ世界の前を目指し向いていれるだけでもと
そうやって、示し合わせたように互いを避け
半年を前に別れた筈だった。






君にとっての『愛』の定義。
それは変わらぬままなのかと、問うた俺の問いに
目を逸らし首を俯かせた君から返された答えは、沈黙の肯定。




「そう。なら、もう……いいよ。」




小さく震えるような君へと諭すように告げた。
そう……もう、いいんだ





 ஐ〰ฺ・:*:・✿ฺ ஐ〰・:*:・・:*:・✿ฺ ஐ〰
 



うーむ。
思ったようにうまく文字になりません。 
_(:3 」∠)_←すらんぷ
なんか、わかりにくくてごめんなさい。


壁|д')
もうちょっとだけ続けさせてくださんし。



↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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