猫木の変な挑戦『いろんな敦賀さんを書いてみよう。』
困惑混沌の朝。から派生する続きのひとつとなっております。


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隣で眠る綺麗なひと。
このひとが起きたら………どうなるの?



清水の舞台から飛び降りるくらいの一大決心そんな感じで意を決して振り向いた先にいたのは、すぅすぅと眠る綺麗なひと。
ただ、寝ているだけなのに………目が離せない。
なんて………罪なひとなんだろう。



伏せられた長い睫毛がふるふる震える。
ぱちっと瞼が開いて、黒の含有量の高い瞳が………この朝を見ている。
きょとんと目を丸くして。
どう思ってらっしゃるのか………
ぱちぱちと瞬きを繰り返すと、コクンとひとつ頷いて………………
敦賀さんが笑ってる。
なんだろう?今まで見た事のない笑顔………神々スマイルでも似非紳士でも夜の帝王の笑みでもない………敦賀蓮っぽくない笑顔。なんかちょっとニヤけた感じ?
この笑顔の意味は一体??
わからない。
戸惑っているうちに、敦賀さんはいそいそと布団を手繰り寄せ枕に頭を預け………寝ようとなさっている。
え?寝るんですか!?二度寝ですか?
しっかりと瞼を閉じてらっしゃいますけど………ご自宅じゃありませんよ?
って、あなた今日のスケジュール大丈夫ですか?売れっ子で秒刻みなスケジュールをこなす人気実力派俳優………オフなのかな?大丈夫なのかしら?
起こした方がいいの?
………だって、無遅刻キングな称号にこんな事で黒星が付いちゃったら………
起こさなきゃ!!



「あの、敦賀さん?」
ぱみぱみと眠ろうとなさるひとの剥き出しの裸の肩を軽く叩いてみる。
きゅっと眉を寄せて不満そう………だけど、起こさなきゃ。
ゆさゆさと肩を揺すってみる。
「………なんで起こすかな?今までで一番かわいかった夢だからもう一回見たいのに………」
むぅっと唇を尖らせてぶちぶちと文句を零す、敦賀さんが瞼を開ける。
「………夢?」
黒い瞳に私が映る………と、敦賀さんがふわっと笑う。
「あぁ………いつもの、俺の願望。君に嫌われたくなくて夢でいつも最上さんを好き勝手に抱いてる……って言ったら、軽蔑する?」
な……にを…言って?
するっと彼の指が私の熱くなってる頬をなぞる。
「真っ赤でかわいい……そうか、君が夢の続きなのか………」
敦賀さんは、ひとりで勝手にそう納得すると私を絡め取ってベッドへと沈めた。
夜の帝王な笑みを浮かべて………





そして、私は今また眠ってしまったひとに捕まってしまっているのだけど………
『はじめての真っさらなキョーコもかわいかったけど………俺が付けた痕がついてるキョーコもかわいいね………もっとつけてもいい?』
だなんて、いつの間にか寝言でキョーコだなんて呼ぶようになったひと………

 

このひとが起きたら………どうなるの?




とりあえず、このひとのスケジュールがどうなってるかなんてもう知らない。
この腕が緩んだら、一目散に逃げよう。



私は、なんだかわからないまま、そう心に決めた。




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逃がしちゃうと捕まえるの大変そーだよ、蓮さん。
(´Д` )


↓拍手コメにて、まじーん様から飛んで来たネタ

「蓮さん起きる→現状に目を丸くする→夢だなこれはと納得→いろんな風に取れる複雑な笑み→もう一回リピート希望なのでイソイソと寝る」この一連の流れを見守っていたキョコさんはさてどうする?

から、書いてみたものとなっております。


夢に逃避するのも、危険ですよ?
。(;°皿°)



↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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