猫木の変な挑戦『いろんな敦賀さんを書いてみよう。』
困惑混沌の朝。から派生する続きのひとつとなっております。


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あぅぅ………
なんだかじったりとした不安がべったべたに背中に張り付いてるみたいで、カードキーを持つ手が震える。
なんで………なんで、こんな自宅に帰るのが恐いのか………




遡る今朝の記憶。
なんか悔しくなるものが転がっていた、私の寝床のその横に。
なんであんな寝てるだけで色気振りまけるんですかしらね、あの方は!!
しっかりきっちり染色体XYの雄ヘテロな筈なのに。その人の目には毒みたいな色気はどこの棚から降ろしてきてるんすか?ちょっとは別けてくれたっていいじゃないですか、この色気のない私に!
と、そんなくだらない現実逃避をしていたけど………どうしよう?
この横になんにも身に付けずに、その滑らかな肌を晒しに晒しまくって眠っている先輩に、会わせる顔がない。
………………………もう、いっそ逃げちゃえ。
幸いにもこの方との共演なお仕事もクランクアップを迎えた事だし、なんとか遭遇を避けに避けてなんにもなかった顔が出来るほどの時間を稼ごう。
きっと、その頃には敦賀さんの中でも昨日の夜の記憶もうっすらと薄れに薄れている筈よ!だって………きっと、忘れてしまいたいような出来事だったはずだもの。
そうと決まれば、善は急げと早速に決行よ。とりあえず、そろりそろりと寝室を抜けてベタベタする身体がシャワーを浴びたいと叫ぶのを聞かないふりで着替えて財布の入った鞄だけ掴んで、オートロックで良かったわ鍵とかの事を考えないで済むものと自宅からの逃亡を果たした。


で、もう幾ら何でもあの誰よりも過密なスケジュールな彼はいなくなっていてくれているはずだと、帰宅したのだけど………それでも恐る恐れ開けた自宅のドア。
その向こうに見えた………黒い革靴。
わぁ、裸足で帰ったんですか?なんて、そんなふうに思考を逃すけれど………
もしかしたら?具合が悪くて動けないとかだったら?と、不安になって走るみたいに寝室へ向かう。



寝室のドアを開けた先にいらしたのは………
神々しい笑顔な夜の帝王ベースにちょびっと大魔王の気配をMIXした今朝見たままの一糸纏わぬ裸のおひとだった。
その190センチなんてこの国では規格外な身体を、昨夜の情.事の気配名残りまくる狭いベッドの上に投げ出して
「やぁ、おかえり。」と、そんな事をさらりと宣いながらのそりと身を起こす。
「で?どうする?また逃げる?」
ニヤリと笑ってこちらを見るそのひとが大型のしなやかな肉食獣みたいに見えた。
「そこまで来てくれたから………そうだね、玄関までにはキョーコを捕まえる自信があるよ?」
と、そう言ったそのひとはのんびりと力を抜いているみたいに見えるのに、次の瞬間には走り出せそうな剣呑な気配をその色気に混ぜ込むみたいだった。




「さて、どうする?追いかけっこする?………捕まえたら食べちゃうけどね。明日の朝は逃げる元気もなくしてあげるから安心して?」


聖らガールを卒業した事によって如実に身体で、知ってしまった殿方独特の臨戦状態なそこも隠そうともしない方は、こてんと小首を傾げてそんなそら恐ろしい事を言っていた。





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ぶった切りエンドにてございます。


飴さんのなうにて、お素敵サイト『狭間に在る東屋』のゆるるく様と遊んでいただいてる時の妄想
『やり逃げるキョーコちゃんとキョーコちゃんのベッドで元気に全☆裸待機する蓮さん』
を、元にぽちぽちと書いたものです。


そして、この猫木の駄文と同時刻にゆるるく様のサイトにも同じ妄想ネタでのゆるるく様の作の物が公開されています。
あちらも完璧に全☆裸待機ですのよ。
ゆるるく様宅ではアメンバー限定作となっておりますゆえ、アメンバーの申請方法等を読んでからネチケットの遵守をお願い致します。
口直しに読みに行ってみてはいかが?
( ´艸`)



拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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