夢にまで見た彼女の唇にくちづけた
とてもドロドロとした気持ちで。


深く深く無理矢理に奪った唇。
彼女のその白い胸に俺以外の男を想うのが、彼女がその男のものになるのが、彼女が俺から離れていくのが、許せなかった。
もう、君の気持ちなんて関係ない。
逃がさない。
大きく首が振られて、くちづけが解かれた。
「やっ!やめてくださっ」
「そんな大きな声出すと見つかっちゃうよ?」
首を横に背けたことで、俺の目の前に差し出された耳朶にふきこむみたいにそう告げた。
「それも、いいかもね。………敦賀蓮の初スクープだ。見出しは敦賀蓮、白昼堂々の乱/行とかかな?」
スタジオのすぐそば、ともすればすぐにでも誰かが通りかかるだろう場所だ。
喉の奥で嗤いながら柔らかな耳朶を食んだ。びくんっと身じろぐ君が、震えていた。
「やぁ………っん!」
此の期に及んでも俺なんかを慮る彼女の悲鳴は、とてもとても小さなものだった。
すっかり大人しくなった彼女の身体のラインを確かめるみたいに好き勝手に手を滑らせた。肩から腕、脇腹から腰へと指先でなぞると彼女の肩が跳ねる。
弱々しく押されていた肩にある手が縋ってるみたいで、愛しくて愛しくてぐしゃぐしゃにしてしまいたくなった。
複雑な形をした軟骨部を齧り柔らかな耳たぶから首筋へと唇を這わせ、その滑らかで甘い感触を味わいながら、舐めるように辿った君の首の少し後ろ側、髪でギリギリ隠れるくらいの場所を強く吸って、跡を残した。
「ね、選んで?このままここで、誰かに見つかるまで続けるか………俺の部屋に来るか?」
とても飲むことなど出来ない理不尽な要求をしていると自分でも可笑しくて、くっくっと喉が鳴る。
脅えをありありとそのかわいらしい顔に乗せて、首を左右に振る。
「うん、俺はもうどっちでもいいんだ。選ばないなら、このまま続けるよ?………それともこの跡、付けたまま彼のとこに行くつもり?」
くっきりと着いた赤い独占欲の花をなぞると、みるみると彼女の瞳に涙が溜まる。
「ね?俺の部屋に、来るよね?」
声色だけは酷く甘く響く声で、彼女に念を押す。
微かに、ほんの微かに僅かに頷いた君。
それを見遣って、にんやりと唇が弧を描くのを感じていた。




優しく優しく柔らかな君の髪を撫でる。
茫然としたみたいに動かない君の愛しい小さな手にカードキーを乗せた。





✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄


飴さんの怒りに触れた………何故だ?どこがダメなんだ?(´Д` )?
くぐり抜けたと思ったら投稿時間まで変わっとるのは、どしてなの?


告白。→→にいただいたコメントから
「ギリギリ逃亡」+「恐怖/政治」+「おさわり」
なキーワードをもとにぽちぽちと………してみたら、なんか危ない事になったぞなもし。


んで、これからどこにいこうかな?
(´Д` )?次はキョーコ視点?無理かな。

わからん。行き当たりばったりにも程がある勢いだわ。


もう、ここで終わりとかでも良いかも。



↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。



web拍手 by FC2