お素敵サイト『ひまわりの小部屋』のひまわり様から、素敵なプレゼントの続きを頂いちゃいました!(((✿ฺ≧▽≦)ノ彡☆
うちのオープンたれ流しなんちゃってどえむ?蓮さんと違ってエロかわいいよ!!
えむいよ!!本格的だよ!キョコちゃんもちゃんとどえすいよ!すばらしいですわ☆
もう、猫木大満足☆(*゜▽゜ノノ゛☆
猫木、どえむ書いてて良かった!!
ありがとうございます!
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『彼と彼女は恋人以上の共犯者 《前編》』
キョーコはこの日の為に着実に準備をしていた。まずは縛る為の紐。キョーコ御用達の「よろず屋」に麻縄を買って来た。ネットで調べた情報では人を縛るのに最低8mは無くてはならないらしい。そして買ってきた普通の麻縄はそのままでは痛くて使えない。表面のけばを取るためになめさなくてはいけないのだ。なめす作業は思った以上に時間が掛かってしまったが苦ではなかった。
あの敦賀さんを縛るのだ、それを想像するだけで何だか楽しかった。それにこの作業をしなければ敦賀さんの美しい肌に傷をつけてしまう。彼に傷一つつける事は自分が一番許せないのだ。なめし終わった麻縄は最初の頃とはうって変って手触りがよくなった。思わずキョーコは頬ずりしてしまった。
うん。これなら納得の品。
後は縛り方。
手先は器用だが如何せん女の力で男性を縛り上げるには力が足りない。比較的簡単な手順を選ぶしかなかった。情報過多のネットで、いつかこれもやりたい・・・あれもとプリントアウトをしてみたものの無駄にしてしまった。敦賀さんにとっては、実験的で・・・・最初で最後になるだろうと無理やり自分を納得させた。
1回だけ。私も敦賀さんも出来心・・・・1回だけなの。
敦賀さんだって興味だけだから、今回は腕だけ。腕だけならもし、万が一何かあっても言い訳が出来るし、苦痛を感じる事も無いはずだ。誰も見た事ない敦賀さんを見て見たい反面、やはり見たくないという矛盾。結局は、敦賀さんの判断でどういう風に思うかが肝心なのだ。
リアル敦賀さん人形10分の1スケールで練習をしてみても、実際は上手く出来ないかもしれない。敦賀さんの為にと頑張ってきたこの無駄な努力が報われることを祈るしかできなかった。
***
蓮はあれから貴島と話すことが多くなった。
「緊縛は芸術なんだよね~、俺が考えるに・・・人のエロスを強調する様に考えられた縛り方なんだ。」
「確かに、そうかもしれないけど、やっぱり・・・・」
蓮は考えた。普通男は縛ってみたいと思うが縛られたいとは考えないはずだと。しかも目の前の貴島君に自分が縛られたいとカミングアウトなんかした日には何をされるか分からない。
「敦賀君。Sの人はね縛り終わった時に幸せを感じるんだ。縛った相手を想像してみて?その時そこにあるのは歪められた人だ。動きを制限され、自分の思ったようにできる。最高じゃないか」
流石はどSの貴島君。淀みなく言い切るあたりはもはやドン引きだ。しかし、縛る側の気持ちは分かっても縛られる側の気持ちは分からないのだろう?
「縛られる側の気持ちは分からないけど・・・・俺は相手がどうなるかいつも考えてるよ。こうした方が良い。道具の工夫だってするし、相手にも恍惚な気分を味わって欲しいからね。だから、縛る側とのコミニュケーションが大事なんだ」
相手も自分の希望を通すべきということは覚えておいた方が良さそうだ・・・・・・って何を考えているんだ俺は!貴島君の言う事を聞いていると、攻める側も相手のことを考えるのが伝わってくきた。
「貴島君の相手は抵抗しないの?」
「相手が縛られたく無い場合は、意地でも抵抗「するだろうね。その時は俺が悪かったんだし、彼女の気持ちを汲み取れなかったんだし。だから、相手との相性が一番大事だし・・・・そういう相手を見つけると感じるんことがあるんだ・・・・・」
「感じる???」
「ん~?秘密・・・・?」
貴島君は楽しそうに笑った。楽屋から出て行くときに小さく小さく呟いた。
「孤独から解放されるんだよ、敦賀君」と、その呟きは俺の耳には届かなかった。
***
いつも見慣れている筈の自宅のリビング。
縛られるために居る男と麻縄を用意する女が正座をして最終意思確認をする。
「やっぱり、男が縛られるのはおかしいよね」
どう考えてもおかしいと思う。男が縛られるなんて・・・でも、目の前の彼女を縛りたいとも思わない。
「この間のDVD・・みたいに縛るの?」
怖いと言えば流石に怖い。あの映像の女性は痛そうだし、未知なる恐怖。
「確かに、あれはいきなりハードルが高すぎると思うんです。(練習はしましたけど)今日は、上半身だけに・・・しようかと思うのですが・・・?」
もし全身を縛って敦賀さんに何かあってはいけない。慎重には慎重に。キョーコは震える手で麻縄を握る。キョーコは情報を調べ上げるだけ調べて、相互の信頼関係が一番だと思い出した。
「敦賀さんが不安なら、当然止めます。もし、疑問があるなら出来るだけお答えします」
「今のところは・・・ないけど・・、お互い怖がってるんだね」
彼女の震える手を見て蓮は安心した。未知への恐怖を感じているのは彼女も同じだ。そして、彼女は自分以上に時間をかけて色々調べて気遣ってくれているのがわかるから。
それに俺が彼女を疑うはずがない。こんな自分でも色眼鏡なしにみてくれるのはきっとこの人以外いないだろうから。
「なら、早速始めようか」
蓮にそう言われてキョーコも安心して一つ頷いて、蓮の腕に縄を巻きつけた。
***
あのDVDで見ていた場面の縛りよりは正直思っていたよりきつくはなかった。後ろ手に縛られて、腕が確実に拘束されつつある。最上さんも手探りなのか時折もう一度縄を縛りなおしたりしている。しかし、よくこんな縛りをできるなね?やっぱり手先が器用だからなのか・・・・。そう思っていたら、いきなり強く縄を引っ張られた。
「つっ・・・・・・」
「すいません!大丈夫ですか?痛いですか?」
「大丈夫、いきなりだったから。締める時には一言くれるといいんだけど」
「はい!では、次からそうしますね」
そう言ってどんどん縛っていく最上さん。そうしていくとだんだん腕が動かなくなってきた。
「はい!出来ましたよ。敦賀さん!」
そう言って姿見を移動させて今の俺の姿を見せてくれた。自分で確認して・・・なんだか複雑な気分になった。今の姿は長袖のシャツとズボンと縛られた腕。縛られた腕は痛みなどはないが動かすことはできない・・・動けば動くほどよりきつくなったようなきがした。
「なんだか、普通だね」
「確かに・・・・あ!敦賀さん。腕動かさないでください」
キョーコから見た蓮はもう新鮮過ぎてくらくらした。だが、例のDVDを見ていた時のあの表情は見せてはくれない。やはり、腕だけではなく体全体を縛りあげたほうが・・・いや、それでは敦賀さんにドン引きされてしまう。
「最上さん、これ解いてくれるかな?」
「そうですね・・・もう止めましょう」
「そうじゃなくて、あまりに普通だから・・・・・その、最上さんなら他の縛り方ができそうな気がして」
え?私の考えが敦賀さんに伝染してしまったの?これは、現実・・・それとも幻聴?もう、幻聴でも夢でもなんでもいい。
「出来ますよ!お任せください」
敦賀さんにあの表情が出そうな縛り方を高速で考える、だけど、考えれば考えるほど敦賀さんの全身を縛らなければいけない。その為には敦賀さんの同意が必要だった。
「あの・・・・もっと、いっぱい縛ってもいいでしょうか?」
「勿論、いいよ。俺から言い出したんだし」
その言葉に勇気づけられてキョーコは再び麻縄を掴んだ。