猫木の変な挑戦『いろんな敦賀さんを書いてみよう。』
困惑混沌の朝。から派生する続きのひとつとなっております。
そして、まりけんさ様から昨日とんできたリクエストな壊蓮さん……の、つもり。
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むにーーーっと力いっぱいむにーーーっと。
なにしてらっしゃるのかしら?
敦賀さんが、その秀麗なかんばせの頬を引っ張っていた。
どこか惚けたような表情でむにーーっとほっぺたを伸ばしては離し、また反対をむにーーっと伸ばす。右に左に伸ばされて赤くさえなった頬。
芸能界いちイイ男と呼ばれる方がそんなことをしているのだ………しかも裸で。
もう、そのシュールな姿がかわいかったりおかしかったりで、この困惑混沌の朝をどう乗り切るかなど悩んでたことさえ吹き飛んでしまった。
「なにしてらっしゃるんですか?」
と、尋ねた。
「………夢じゃないかと思って………だって、ちっとも痛くないんだ………」
「夢じゃないみたいですよ?敦賀さんのほっぺたを真っ赤で痛そうですもん。」
「でも、夢みたいで………昨日、強引だった自覚はあるんだけど、君は最後まで俺を拒絶しなかった………絶対に途中で泣いて嫌がられて俺の存在なんて君の中から抹消されるんだって思ってたんだ………でも、君は恐がってたけど最後まですがりつくみたいに………それは、俺の事少しは男として………好きでいてくれてる、から?」
両頬を真っ赤にした敦賀さんが呆然としたようにそう言う。
なんだか、間抜けなようなその問いに、もうどうにでもなれと思ってしまって
「少しじゃないです………すごく好きなひととでないとあんな破廉恥なこと耐えられません。」
そう告げた。
しばらく間を置いて彼は喝采をあげた。
なのに、何故この人は今、ブラックホールを背負って落ち込みに落ち込んでいらっしゃるのか?
先ほどまではしゃぎにはしゃいでいたのだ。それはもう「Hip, hip, hurray !」と子どものように叫んで。
一通りはしゃいで私をぎゅうぎゅうに抱きしめて………そして、ふと気付いたように凹みだしてしまった。
「………敦賀さん?どうされたんですか?」
「いや………最上さん、はじめてだったでしょ?」
「それは………貴方がよくご存知なはずっ!!って、なんですかそれ?はじめてだったら落ち込むってはじめてじゃなかった方が良かったって事ですか?」
さっきまであんなに、最上さんのはじめての男になれて嬉しいよとか言ってたのに………
「違う違う!そうじゃない。はじめてじゃなかったら………君も、君のその相手もどうしてくれよう………」
って、キュラキュラしないでください!ぐさぐさ刺さって痛いです。
「今年の最上さんの誕生日、お城押さえてたんだ………」
「お城??」
「そう、ノイシュバンシュタイン城って、知ってる?」
「知ってます!シンデレラ城のモデルになった綺麗なドイツのお城ですよね!!」
「そう、そこ。そこ、貸し切ってたんだ。今年の最上さんの誕生日までには告白して最上さんの理想のシチュエーションで君にはじめての夜をって…………君をお姫様にしてあげたくてドレスとティアラも用意してるところだったし、天蓋付きのベッドへお姫様だっこで運んであげたかったのに………」
しゅんと肩を落とす敦賀さんが語るその内容に………………
一体何桁の金額をかける気なんですか??
と、驚愕した。
そりゃ、はじめての夜をお城で王子様と………なんて私の趣味のど真ん中だけど………たぶん、実際にドイツまで攫われてお城でドレスとティアラ(敦賀さんの用意するものだから、きっと途方もなく高価)で、お姫様だっこ………想像するだけで庶民な私には荷が重い、いたたまれない。
それらを、付き合う以前、いや告白する以前から私のはじめてのために用意してしまう敦賀さん………………。
最上キョーコ、密かに掲げた
敦賀さんへの教育カリキュラム
「食育」
に
「常識的な金銭感覚」
が、プラスされました。
ちょっと、前途多難かもしれない。
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7つ目の敦賀さんは、妄想乙女野郎な蓮さん…を目指してたんだけどなぁ……。
まりけんさ様からのリク
「キョーコちゃんとの最初を妄想しまくって、シチュとかも必死で考えて、キョーコちゃんの理想通りにしたかったのにー!と後悔しまくる蓮様と、その乙女具合にドン引きのキョーコちゃん」
でした。
乙女具合にってより、金銭感覚にドン引きになってしまった。
(´Д` )
ノイシュバンシュタイン城が貸し切れるかどーかなんて知りません。
さて、リクも入り、ますます何に挑んでいるのかさっぱりわからなくなって参りました。笑
( ´ ▽ ` )ノ
さー、次はどーする?猫木。