米ロッキード、次期主力戦闘機「F35なら日本で製造」
http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C93819696E0E3E2949A8DE0E3E2E5E0E2E3E38698E3E2E2E2
2011/7/22 0:24

 防衛省が年内をメドに選定する次期主力戦闘機(FX)について、米ロッキード・マーチンは21日、同社が推すF35に決まった場合は日本国内に製造ラインを設置する考えを明らかにした。三菱重工業に協力を打診しているという。ロッキードが選定後の具体的な計画に言及したのは初めてで、選定作業に影響する可能性がある。

 F35のスティーブ・オブライアン事業開発担当副社長が21日、日本経済新聞に語った。FXの調達機数は40~50機と少ないが、「(日本が調達を開始する)2016年時点では年100機以上を生産する予定で、日本の製造ラインは42機で採算が合う」とした。

 国内企業と組んで機体の組み立てラインを設置し、電子制御や素材、部品も段階的に日本で生産する体制にする見通し。機体を運用する国に製造ラインを設置する手法は、イタリアでも導入している。16年時点での機体価格は1機6500万ドル程度という。

 F35は米英など9カ国による国際共同開発機。敵からのレーダーにうつりにくいステルス性能などへの評価は高いが、国内企業の製造への参画割合や機体配備後の補修品供給などに課題があるとされていた。ロッキードが協力して国内にF35の製造拠点ができれば、整備や補修など運用面での課題などが解決される可能性がある。

 FXの候補はF35のほか、米ボーイングが推すF18、英BAEシステムズのユーロファイターの3機種。3陣営は9月末にも防衛省に提案要求書(RFP)を提出し、年内にも機種が決まる見通しだ。

( д)     ゚ ゚

 な、なんかビックリするほどの破格条件なんですけど……特に、「電子制御や素材、部品も段階的に日本で生産する体制にする見通し」ってのを額面通りに解釈するならば、ライセンス取得による国内生産を認めたって事になるような。どの程度の割合を認めるかにもよるのかもしれませんが。
 今のところLMの中の人がそう言ってるってだけで、まだ米政府の見解が出てきてる訳じゃないのでどう転ぶか解りませんけど、もし米政府もLMの見解に同意するとしたら、選定の大きなアドバンテージになりそうではあります。

 ただ、F-35はご承知の通り、開発が遅れに遅れて米空軍の初期作戦能力獲得でさえ2017年にまでずれ込んでいるという点が不安要素。初期生産型の納入は始まっているとはいえ、日本の2016年の調達開始までに日本向け輸出仕様が間に合うかどうか。

 そして、書いてる途中でこんなニュースまで

■F35、1機51億円=製造ライン日本に-米ロッキード幹部
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011072200609
 同氏は「2016年から30年にかけ、毎年3機ずつ購入した場合、平均価格は1機当たり6500万ドル程度になる。最終的には米空軍への納入価格と同等以下になるのではないか」とした。


 うーーーーん、なんか先に挙げた記事と合わせると破格すぎて、逆に胡散臭すぎるような……いや、初期の納入価格ではなく、14年間の平均価格という前提はありますが。総低価格のほぼ半額ともなると、どーにも眉唾ですねぇ。
 ライセンス生産の話にしても、調達価格にしても米政府の公式発表がまだですので、もうちょっと様子見をした方がいいかもしれません。

 これが本当であれば、未だ選定が難航してるF-Xが一気に動きそうですが。はてさて…


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