朝鮮半島は既に李氏朝鮮である | 旗本退屈女のスクラップブック。

 

西村眞悟の時事通信

 

平成29年2月22日(水)

 本年三月は、明治天皇が五箇条の御誓文を示されて
明治維新の基本方針を鮮明にされてから百四十九年にあたる。
つまり、本年は、明治維新百五十年の前年である。
 明治を生きた青年たちは、
慶応四年三月十四日の前後、即ち、慶応か明治か、
維新前に生まれたか、維新後に生まれたか、
江戸時代に生まれたのか明治に生まれたのか、にこだわったといわれている。
つまり、武士が生きた時代に生まれた者は、
武士がいない時代に生まれた者に、優越感を抱いたのだ。
 
 同じことは、我らの世代にもいえる。
昭和二十二年五月三日の「日本国憲法」施行の前か後かで、
大日本帝国の「臣民」として生まれたのか、
日本国の「国民」として生まれたのか、だ。
かつて産経新聞の「産経抄」を書いていた皿木喜久さんと、
学生時代に同じ寮に住んでいたが、さかんに、
「僕は、大日本帝国の臣民だが、西村は、日本国の国民じゃないか」
と言って優越感にひたったような顔をするので、
散歩で見つけた大きな蝦蟇カエルを捕まえてきて、
カエルを怖がる皿木さんの顔に押しつけたことがある。
カエルを見て悲鳴を上げる「臣民」が、えらそうなことを言うな、と、いう訳だ。

では、江戸時代に生まれて総理大臣になった最後の者は誰か。
それは、慶応三年に、
我が郷里の泉州堺の久世で生まれた鈴木貫太郎海軍大将だ。
鈴木は、ただ、大東亜戦争を終結させるために、
2・26事件の銃撃による出血と心肺停止から生還した。
そして、昭和二十年四月、
昭和天皇から、「もはや、卿しかいない、頼む」とまで言われ、総理の大命を拝した。
そして、任務を遂行して三年後の四月に没した。
火葬の後の遺灰のなかに、2・26事件で体内に入ったままになっていた銃弾があった。

 以上、「明治」から連想したことを記した次第で、本論はこれから。
 さて、明治維新以来、
我が国は、相次ぐ国難を克服してきた。
その明治の国難の最大のものは、日清・日露の両戦役であろう。
清国と戦った明治二十七・八年戦役、
ロシア帝国と戦った明治三十七・八年戦役である。
 そこで、
この両戦役の発火点は何処か。
それは、等しく、
 朝鮮半島である。
朝鮮半島が統制不能のなかで、
李氏朝鮮の事大主義者が大陸勢力に身を委ねた果てに、
半島に入った清国、
次に、
ロシアという大陸勢力と
我が国との戦争が相次いで勃発したのだ。
我々は、この歴史の教訓を忘れることなく、現在の朝鮮半島を眺めねばならない。

一体、ここは、
「現代」なのか、
それとも、
李氏朝鮮の「古代」のままなのか、と。

 まず半島南の韓国
現在、大統領弾劾手続き中で、大統領の職務は停止している。
そして、弾劾がなれば大統領は失職し、次の大統領選任の選挙に向かう。
 その場合、大統領弾劾の大街頭行動を仕掛けた親北朝鮮派の大統領が誕生することほぼ確実と言われている。
 というよりも、
そもそも大統領弾劾の街頭行動は、
北朝鮮の韓国内での工作活動によって大規模に膨れあがったものであり、
この度の弾劾手続き自体に北朝鮮の関与があると言われている。
 さらに言えば、
大統領弾劾という大騒ぎの切っ掛けは、
独身の大統領に霊能者の父とその娘と娘の亭主が取り入って一つのファミリーを形成し、
霊能者の娘が急速に財産を殖やして財閥となり、
同時にその亭主が韓国政府の人事を左右するまでに至ったというグロテスクな疑獄である。
これ、韓国大統領府の実態は、
まるで李氏朝鮮の腐敗堕落した宮廷の如くではないか。

また、一年前に日韓両国は、
いわゆる従軍慰安婦問題に関して最終的かつ不可逆的な合意をなし、
我が国は、その合意に定められた約束を履行した。
しかし、韓国内では、
大統領の職務停止のなかで、
日韓の国家同士の合意は無視されて、
我が国を侮辱する従軍慰安婦の少女像が、
ソウルの日本大使館前に加えて釜山の日本領事館前にも設置され、
今後、世界各地への慰安婦少女像の設置計画が発表されたのである。

振りかえれば、明治六年、
李氏朝鮮は明治維新による近代化を開始した我が国を憎悪し蔑視して、
釜山にある我が国の外交事務所である草梁和館への食糧供給を停止し、
門前に侮日告示を掲示して、我が国に対する敵対意識を露骨に示した。
現在の韓国と明治六年の李氏朝鮮、
昔の草梁和館門前の侮日告示が、
今は日本領事館前の従軍慰安婦少女像になった以外、何の違いもない。
現在の韓国を近代国家だと思ってはならない。
未だ、李氏朝鮮、つまり「古代」である。
また、大統領職務停止中に、日韓両国の合意が無視され、対日侮辱を続ける韓国。
既に、統治不能状態ではないか。

 次に半島の北の北朝鮮
これは、初代の独裁者である金日成一族ファミリーの私的な世襲独裁国家である。
金日成の子が二代目独裁者の金正日で、
金正日の死後に、
現在の三代目の独裁者になったのが金正日の三男のまだ若い金正恩である。
そして、この度、クアラルンプール空港で殺されたのが、
二代目金正日の長男の金正男だ。

馬鹿な北朝鮮の金正恩政権は、
クアラルンプールで金正男が死亡した直後から
マレーシア政府に遺体を解剖するなと要求し、
さらに、執拗に遺体の引き渡しを要求し、
同時に、北朝鮮パスポート所持者四人を
金正男死亡直後にマレーシアから出国させた。
これらの現地マレーシア駐在北朝鮮大使館の所為は、
自らが犯人であることを先行自白したことに他ならない。
つまり、弟の金正恩が、
刺客を放ってクアラルンプールで兄の金正男を殺害したのである。

また、マレーシア政府の発表とマスコミで報道された内容を総合すれば、
北朝鮮は、この度も、
昭和六十二年(一九八七年)十一月二十八日の大韓航空機の爆破と同様に、
日本が犯行に関与したように偽装している。
即ち、北朝鮮は、実行犯の女二人に、
日本のテレビが制作していると偽装したびっくりカメラの脚本を演じさせているのだ。
この日本が犯行に関与しているように偽装する手法は、
北朝鮮がテロを実施する時に繰り返される典型的な習癖である。


北朝鮮の三代目の若い独裁者金正恩は、
既に百四十名以上の側近を粛清し、
父である二代目の金正日の妹の婿で政権ナンバー2であった義理の叔父を、
機関銃で処刑して遺体をばらばら(ミンチ)にして殺害している。
 総て、自分の権力を強化し脅威となる存在を除去するためである。
同時にこの三代目は、
核実験を繰り返して、ミサイルを頻繁にぶち挙げている。
つまり、北朝鮮の権力は、
核とミサイルの「力の誇示」と粛清という「人殺し」
によってしか維持できないのである。
これは、李氏朝鮮の「古代」そのものの実態を明らかにした事態であり、
このような体制は、到底、永続できるものではない。

以上、朝鮮半島は、
北も南もみな「古代」だ。
それ故、これから、
明治の先人が経験した混乱とパワーゲームの状況が
朝鮮半島で再現されるであろう。

よって、我が国は、明治の教訓を甦らせて、
今度こそは、
福沢諭吉翁が唱えた「脱亜論」に従いながら、
国民の救出と国家の安泰を確保しなければならない。
ようするに我が国は、
朝鮮の強い方に着こうとする事大主義に、
騙され利用され左右されず、
朝鮮に関与しない、深入りしない、助けない、
という姿勢を貫きながら、
国際社会と協調して、
北朝鮮が拉致した日本人を全員解放しなければ、
政権が崩壊して、三代目が、民衆に殺されるという恐怖で震え上がるほどの制裁を実施し、
同時に、独力で北朝鮮領域内から拉致被害者を救出できる実力を獲得しなければならない。
総ては、
我が国が、強くなるか否かに懸かっているのである。

これが結局は、我が国のみならず、
北朝鮮の独裁体制に苦しむ無辜の北朝鮮人民の幸せを確保する道であり、
独裁者が核とミサイルを撃つ恐怖からアジアを解放する道でもある。

対北朝鮮制裁の要点・要は、
我が国内にある朝鮮総連の壊滅であること、
既に指摘した通りである。