仕事ばかりしていると、心身ともに空っぽになるような感覚になります。
疲れ、とは違います。
疲れはメシ食ってぐっすり寝れば回復しますが、心身が空っぽの状態というのは、なかなか回復しません。
私はこの状態を、インプットとアウトプットのバランスが崩れているのが原因だと考えています。
インプットというのは、情報を取り入れること。
アウトプットというのは、情報を出していくこと。
仕事をするということは、自分が今までため込んだ情報を放出していくことなので、やればやるほど自分の中身が減っていく・・・・・・ような気がします。
多人数で仕事をしていれば、他の人から色々な情報を得ることができますが、私のように朝から晩まで一人で仕事をしていると、放出一辺倒になってしまいます。
つまり、アウトプットがインプットを大きく上回るのです。
結果、心身が空っぽになる、つまり無気力になってしまいます。
これと真逆なのが五月病ではないでしょうか? 新入社員は、仕事の仕方や社会のマナー、会社のルール(暗黙を含む)など、様々な情報を詰め込まされます。
アウトプットに比べてインプットが大きく上回る状態です。
これで頭がパンクしてしまい、結果無気力に陥ってしまうというのが、私が勝手に考えた新説です。
インプットとアウトプット、どちらが過多になっても無気力状態になるのが面白いですね。
やはり何事もバランスが大事だと思います。
そういったことを、独立してから特に強く感じるようになっていたので、努めてインプットを増やすようにしています。
インプットの方法は何でも構わないので、新しい情報を取り入れることです。
新聞を読む。
ラジオを聞きながら仕事をする。
夜はニュース番組を見る。
犬の散歩では、毎回違うコースを歩く。
などなど。
しかしやはり、上記のことを心がけていても、どうしてもアウトプットの方に傾いてしまいます。
数日前、ついに空っぽになったのか、どうにもやる気が出なくなりました。
そこで私は思い切って三日間休みを取り、その間、読書漬けの日々を送る事にしました。
本というのは、小さな世界です。読書をすることによってその世界に入り込み、様々な情報をインプットすることができます。
今回インプットさせて頂いた本は以下の四点です。
●「沈黙」 遠藤 周作
島原の乱が鎮圧されて間もない頃、現地の状況を把握するためにポルトガル司祭ロドリゴが日本に潜入。日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問を目の当たりにして苦悩するロドリゴだが、やがて拷問の魔の手は彼自身にも・・・・・・。
若い頃に読もうとして挫折していたので、今回リベンジを果たせました。
●「ビタミンF」 重松 清
いわゆるアラフォー世代の家族を、父親の目線から描いた短編七作。
クスッと笑えたり、ジーンときたり、いずれも秀作!
●「世界一周ひとりぼっち」 堀江 謙一
ヨットで世界一周した堀江さんの日記。
私も堀江さんほどではないけれど、若い時分に長く旅をしていたことがあるので、堀江さんの心情に強く共感しました。
●「マホロミ~時空建築幻視譚~」 冬目 景
マンガ全四巻。冬目景(とおめ けい)さんの描く人物はとてもきれいなのですが、それ以上に建築物や家具が素晴らしい。
作中に出てくるこの椅子、今度作ってみよっと!
まだまだ読書し足りない気分ですが、今回はここまで。
さーて、アウトプット(仕事)するぞーーー!!