【感想】「運命の仕事」が「嫌になった」時 | ねぎぼーNote

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日々学んだことを記録しているつもりですが、最近はほぼつぶやきです。

4月も半ば。

新社会人として、新しい一歩を踏み出した方も多いと思います。
もしかしたら、就職活動中、という方もいらっしゃると思います。
やっぱり、働くからには「運命の仕事に出会いたい!」といろいろと考えていらっしゃるんだと思います。

そんなあなたにおすすめの本はこちら↓

和田裕美の運命の仕事に出会う本/和田 裕美
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でも、中には「就職はしたものの…」と思っている方もいるでしょう。
「なんかもう、嫌になっちゃったなあ…」って。
そんなあなたにおすすめの本はこちら↓

和田裕美の今の仕事がつまらないと思ったら読む本 (だいわ文庫)/和田 裕美
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…えっと、ごめんなさいm(_ _)m
この2冊、実は同じ内容です(汗)。
「運命の仕事~」が文庫化されるにあたって、「今の仕事~」に改題されています。

文庫版のタイトルを知った時「ずいぶん両極端だなあ」と思いました。
私の印象だと、
「運命の仕事に出会う」:ポジティブ・前向き
「今の仕事がつまらない」:ネガティブ・後ろ向き
という感じで、手に取る人の動機も違うんじゃないかな?なんて思ったのです。

ただ、実際のところ、本の内容は、どちらのタイトルでもしっくりきます。
いや、本当に。

この本には「自分に合った仕事は、こう見つけましょう!」とか「あなたにとっての『運命の仕事』を見つけるノウハウ」とかが書かれているわけではありません。

運命の仕事、運命の仕事って何?って考えて出た答えは結局、その人が、「これは運命だ」」とその瞬間に思えるかどうかなんです。
運命の仕事にはゴールがなくて、10年前の自分の器では、それが運命だったけれど、10年後の今になると、今やっていることが運命の仕事だと思うのです。
答えはここにあります。
運命の仕事は「自分の得意をことごとく教えてくれるもの」です。(「今の仕事~」P.218)

英会話学校の営業の仕事で輝かしい仕事を達成した和田さんですが、和田さんにとって営業職は「死んでもやりたくない仕事」で、「消去法で選んだ仕事」が営業職だったのだそうです。
過去に数回の転職を経験し、営業職もなかなか結果がでなくて「辞めたい」と思った時、「ここですぐ辞めたら同じことだ」と「底意地で頑張った」結果が、「世界No.2の営業成績」です。

それ以前にも、アパレル会社で在庫整理を担当していた時、「こんなの、誰でもできる仕事だ」と思いながら「今の私にできることはこれしかない」と必死で仕事をしていたら、ある日、ショールームの担当に抜擢されたそうです。

好きな仕事をしている人は、ものすごくたくさんいます。
けれど、好きな仕事をしている人のすべてが、好きな仕事を探して目指したのではありません。
だんだんとその仕事が好きになっていっただけです。仕事で活躍している人の90%以上が、最初からその仕事を好きだったわけではなかったという統計も出ています。
たしかに、「最初からラッキーな人」も世の中にはいらっしゃいます。
けれど、その他大勢は、それを好きになるために一生懸命向かっていって、その仕事から何らかのやりがいとか実績とか評価という、プレゼントをもらった人が多いということです。(「今の仕事~」P.24)

私自身は、入社以来ずっと同じ仕事をしています。
単に「辞める理由がなかった」というだけですが、じゃあ今の仕事が嫌いか?と言われればそんなことはなくて、それなりにやりがいがある仕事で。

だからといって「一生同じ会社に居続けることが美徳」とも思いません。
可能性を求めて辞める人ばかりではなく、やむをえない事情で辞める人も何人も見てきたので、どちらがいいとも悪いとも、私が言える立場ではないですし。

「人との出会いに無駄は無い」という話をよく聞きます。
「出会った相手がどんなに嫌な人だったとしても、出会ったからにはそこには何らかの意味がある」のだそうです。

だとしたら、「仕事との出会い」も、それ自体が運命じゃないかな?って思います。
出会った仕事が「運命の仕事」になる人もいるし、出会った仕事から、さらに別の「運命の仕事」を見つける人もいる。

出会ってから、自分がどう感じるか、どうしたいのか。
そうやって考えている時点で、すでに「運命の仕事に出会っている」んじゃないかな?って。

そういう意味でも、ぜひ読んでもらいたい1冊です。
あ、単行本か文庫かはお好みで。