天外魔境II 卍MARU
RPG20時間説というのがある。その名の通り、RPGはクリアまで20時間程度が丁度いいという説だ。
この説は、ドラクエ7が100時間かかることへのアンチテーゼでもあるわけだが、実際名作と言われる作品は20時間程度で終わるものが多いんだよ。正直ドラクエ7は長すぎた。長すぎて途中で何故戦っているのか分からなくなるほど。
要するに長けりゃいいってもんじゃないって事なんだよ。 だが、長くても面白かったRPGもある。天外魔境2だ。このゲームが発売されたのは1992年。あの時代にあれだけのアニメーションとボイス。そしてクリアに50時間かかるボリューム。これはもう衝撃としか言いようがなかったな。
ちなみに1992年発売のRPG事情は以下の通り。
01/28 ロマンシング・サガ
03/26 天外魔境2
09/27 ドラゴンクエスト5
12/06 ファイナルファンタジー5
見ての通り、天外魔境2発売時点では、ドラクエもFFも4が最新作だった時代だ。こんな時代に、アニメーションやボイスが満載のゲームが登場。これだけでも相当なサプライズだが、ゲームとしての内容も素晴らしかった。シナリオ、キャラクター、音楽、バランス、どれを取ってもドラクエやFFにも引けを取らないほどのゲームだったんだよ。
このクオリティでシリーズが続いていれば・・と、思わずにはいられない。続編はどうなったかって?聞くな。
髪型が卍の主人公「卍丸」
このゲームの不幸は「PCエンジンCD-ROM2(ロムロム)」という馬鹿高いハード(57,300円)で発売された事だろう。もちろん、このハードだったからこそ作れたゲームでもあるんだが、当時はハードのあまりの高価さにプレイする機会を得られなかった人も多い。
そう考えると、今はDSにも移植されてるんだから、ありがたい話だよな。無論、当時プレイした衝撃は体験出来ないにしてもだ。当時、遥か未来のゲームを想像させたこの作品も、今やると古臭い事この上ない。それでも面白いけどな。
まだ未プレイだって人はDS版か、7月末にPSPで発売される「天外魔境コレクション」でやってみるといいと思うよ。
◎良い点
・シナリオ
・キャラクター
・音楽
・ボリューム
×悪い点
・個人的には卍丸の声が気に食わない
■天外魔境II 卍MARU/ハドソン・・・・・90点
天外魔境II MANJI MARU (DS)
Engine Best Collection 天外魔境コレクション (PSP)