タクティクスオウガ外伝 The Knight of Lodis | 俺のゲームレビュー

タクティクスオウガ外伝 The Knight of Lodis

言ってしまえば外伝なんか、似せて作った紛い物です。

そう言い切ってしまっていいだろうな。コレをやるとタクティクスオウガ(以下TO)は松野氏のセンスの上に成り立っていた作品だった事がよくわかる。分かり易くいうと、このゲームは大山のぶ代じゃないドラえもんだな。ドラえもんはドラえもんだが、やっぱり違うだろって感じ。水田だか畑だか知らんが、世の中には代わりのきくものと、きかないものがあるんだよな。

ただ誤解しないでもらいたいんだが、このゲームはそれなりに面白い。TOをやっていない人なら何の問題もなく楽しめると思うよ。のぶ代のドラえもんを知らない人なら今のドラえもんに違和感を覚えることもないのと一緒。

ぼく、ドラえもんでした。涙と笑いの26年うちあけ話 オウガ
ぼく、ドラえもんでした。


見ての通り、グラフィックはTOとよく似ているし、TOと比べると比較的オーソドックスなSRPGになっているので、間口はこっちのほうが広いかもしれない。TOはお世辞にも間口が広いとは言えないからな。そこが魅力でもあるんだが。システム的に最も変わったのはターン制。これはショックが大きかったな。ターン制は初心者向きではあると思うが、TOとは戦略性がまるで別物のゲームになってしまったのは残念の一言。


ストーリー的にはどうか。時代背景はTOよりも前。主人公はTOのあるキャラの青年時代なんだが、エンディングまで見ても、どうしてもこの青年があの男になるとは思えない。俺はてっきり、映画「ハンニバルライジング」や「スターウォーズ エピソード1~3」みたいに、何故ああなったのか。その辺が描かれているものだと思っていたんだが、掘り下げがあまりにも浅い。


まぁその辺もTOをやってない人なら関係のない話。要するにこのゲームは外伝でありながら、本編未経験者向きというエキゾチックな作品なんだよ。


実際、TOやってないけど外伝はやったなんて人がいるかどうか。非常に興味深いな。


◎良い点

・わかりやすいシステム


×悪い点

・毒気がない

・ターン制


タクティクスオウガ外伝 The Knight of Lodis /任天堂・・・・・50点


タクティクスオウガ外伝  The Knight of Lodis
タクティクスオウガ外伝 The Knight of Lodis