犠牲祭 | nefertiti 通信

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日々の雑感

エジプトは火曜日から犠牲祭でした。

今回はお肉の話です。

エジプトはこのところ、肉の価格が高騰しています。
以前は1キロ(エジプトでは肉はキロ単位で購入します)下は40から60ポンドでしたが、今は70から100ポンドほどに上がっています。グラムでみれば、150円ほどですから、それでも安いのですが、消費量が違います。
日本のように薄くスライスされている肉はありません。キューブか、スライスされていてもビーフカツにするくらいの厚みです。また、ステーキ肉もみかけません。いわゆる霜降り肉が皆無のためと、エジプトでは生焼を嫌うために、肉はウェルダムしかなく、硬くて食べられません。なので、煮込み料理か、バーベキュになります。

今回も我が家の料理は、犠牲祭の定番、ファッタとバーベキュでした。義母と義弟夫婦を招待。ファッタは大皿料理なので、大人数向きです。


犠牲祭では、購入した羊あるいは、牛のうち、貧しい人々にその内の3分1を喜捨します。3分の1は親戚、3分の1は自分たちで食します。

時代とともに、何より人口増加、人口密集とともに、解体すること場所も十分ではなく、またト屠殺される羊や牛の量も増えていきます。ここ何年も前から、テレビでは、フードバンクとよばれる銀行が、他の貧しいムスリムの国へ肉を分けること呼びかけています。銀行が預かったお金で羊や牛の喜捨を代行するというものです。
現時点、どれほど浸透しているかはわかりません。