義父はマイペースである。
病院、薬局とミッションをクリアした私に
義父は言った。
「どっか、寄ってくれ」
何処に？ だ！！
プチッといきそうな感情が沸き起こったが
淡々と根気よく尋ねたところ
食料調達したいからスーパーに寄ってくれ、ということらしい。
しかし、残念ながら帰宅の道すがらにスーパーは一軒しか心当たりがない。
しかも、余程渋滞していない限り、開店時間前に通り過ぎる。
開店時間と回り道するしかないことを根気よく伝えたら
そうか……と言って、黙りこくったので諦めたと思った。
しかし、家まで10分を切ったあたりで
突然右折命令が出た。
「あそこならやっている」という。
あそこってどこだ？
右折した先にスーパーはないぞ！
コンビニはあるけどね。
コンビニか尋ねたらそうだと言う。
行く気満々なので右折し、コンビニ到着。
すると
「適当に買ってきてくれ」
なんですとー！！
何を求められているのか
さっぱりわからん。
もうちょっと具体的にとお願いしたが
「何でもいい」
「弁当でも買ってきてくれ」
と言われた。
何でもいいが一番困る！
とりあえず、義父を置いて店内へ。
ざざっと見て、暑いし、冷やし中華や蕎麦、うどんがいいだろうか？
一応確認を……と思って義父のところへ行こうと外に出たら
義父がこっちに向かって歩いてきた。
どうやら気が変わったようだ。
お弁当売り場にご案内
結局義父が選んだのは
助六寿司と最中アイスだった。
しかも、3個ずつ。
帰宅後、早々に（10時頃）にアイスを食べ（つき合わされ）
お昼もわざわざ呼びに来て、早々に（11時半頃）助六寿司を食べ（つき合わされ）た。
アイスでお腹いっぱーいって感じだったのに……。
嫁には選択権も拒否権も無いようです。
まぁ、気にしてもらえるだけマシってことでしょうか。
そんなこんなで
今日も我が家は平和です。