11月末から稽古が始まり、約2ヶ月。
ゲキバカ新春公演「独狼ーDOKUROUー」、無事に誰一人欠けることなく完走することが出来ました。
改めまして、ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました!
キャストはもちろんですが、スタッフさんや劇場に足を運んでくださるお客様がいなければ、舞台というものは完成しません。
沢山の方々に支えられているのだなあと、作品に関わるたびに実感します。
本当に本当に、ありがとうございました。
何度か口にしてはいたのですが、今回初めてヒロインという枠の役柄をいただきました。
女の子全開な役柄だったらどうしよう…!と稽古が始まるまではソワソワしまくっていたのですが、時代もあり、ワッパは男の子のように育てられた女の子、という設定でした。
心の底からありがとうございます!と思っていたのはここだけの秘密です(笑)
戦で家族を亡くし、そこからは父親との二人暮らし。裕福でも無いし、絶対的に安全な場所なんてものも無くて常に危険と隣り合わせの生活だったんだろうけど、その中でも父ちゃんが教えてくれたプロレスごっこが、ワッパは大好きでした。手加減はしてくれるのに、最後は勝たせてくれないところがうちの父ちゃんらしいですよね。あ、継承するマスクがクサイと感じたのは、女の子特有の反抗期の始まりなんじゃないかなあ(笑)
そんな生活だったから、ノライヌ、アナグマ、マルベエとの出会いはとっても新鮮で貴重なものでした。友達という意味でも、男の子という意味でも。そして、父親と二人で暮らして行く上で自然と身についた母親のような部分がふとした瞬間に見えてくる、という意味でも。
ワッパにとってノライヌはヒーローであり、良きお兄ちゃんであり、一言で言えば憧れの存在です。でも、たまに見せられる弱さには自分が元気付けなきゃ!と思っていました。そして、何があってもノラの味方だよ、と。
アナグマは、戦闘能力は別として、対等な位置でいてくれる悪友のような存在です。どうも危なっかしいというか、自分が面倒見てあげなきゃ、と思ってしまうというか。だから普段、ワッパが一番口喧嘩をするのはアナグマなんじゃないかな(笑)
マルベエは親友であり、時には可愛い弟のような存在です。たとえワッパが悪い時でも、言葉が分からなくても、マルベエだけは叱ることをせず、ワッパの近くにいてくれます。そういう意味では甘えてしまう存在でもありました。
劇中のシーンにはありませんが、出会ってからはきっと、アサヒとユウヒに遊んで貰うこともあったと思います。ヤマトの大きな背中を眺めることもあったと思います。
だから最後の戦いの時、4人の切り合う声が聞こえて来るたびに涙が溢れました。どうしてこんなことになっちゃったんだろう。なんで馬鹿なことをしてるって分からないんだろう。
全8公演の内の4回だけですが、本当に苦しくて、悲しくて、どうしようもないくらい心が痛くて、ワッパという役柄をやらなければ知ることのなかった感情が沢山ありました。
このような機会をくださったゲキバカさんには、感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、素直で優しい、天真爛漫なワッパが大好きです。いろんなことを教えてくれてありがとう。
また皆様にお会いする時はもっともっと成長した姿を見ていただけるよう、これからも精進致します。
長くなってしまいましたが、本当に、本当に本当に、ありがとうございました!