なんとなく、手首が痛いと感じながらも、


そのうち治るだろうと、思いつつ、


いつのまにやら、タオルをしぼるのがつらくなり、


テレビの野球を観ながらの、ビールのコップさえ、


口元にもってくるのが、たいへんになって、


さぁ、一大事!





ここまでには、だいぶ日数がたっているのですが。


気がつくと、手首はずいぶん、


「腫れ」が目立ち、なんかその部分「熱感」もある。




「腱鞘炎(けんしょうえん)ですね。」


整形外科の先生からの、お裁き。


「なかなか治りませんよー。」


追い討ちをかけられたりして。





この症状、一番多いのが、


手首の親指の「付け根」のところ。


すごーく痛いです





わたしたちの、ご先祖さまの頃、


江戸時代?いやいや、もっともっと前、


森の中の、こっちの木、あっちの木を、


自由に「木の枝」をつかんで、移動していた、


おサルさんの時代のこと。


よっぽど、手首の「頑丈さ」が必要だったんでしょうねぇ。





手の指やひじなどなど(足もそうなんですが)、


筋肉と骨のつなぎ目が、


強い「腱(けん)」という、筋肉組織となり、


特に細やかな動きと、強固さが求められる、


その「腱(けん)」が、


刀の「鞘(さや)」のような組織におおわれて、


より、機能的に進化したんですねー。





進化とは、すばらしい職人芸!





「腱(けん)」と「鞘(さや)」のすきまには、


しっかり組織液があって、


「腱(けん)」の力強いうごきを、スムースにしますが、


あまりに連続的に、動作がつづくと、


やがて摩擦で「熱」をもち、


ついに、組織の「炎症」となり、


立派な「腱鞘炎」となってしまいます。





とにかく「痛みと腫れ」。


しかも、これって、「トンネル火災」のようなもので、


炎症を「鞘(さや)」が、おおってしまってるんですね。


それで、ここまでくると、なかなか治りにくいのです。





さらにさらに、もっとガマンしてしまうと、


組織液の分泌も悪くなり、


ついに「腱(けん)」と「鞘(さや)」が、


癒着(ゆちゃく)して、くっついてしまいます!





ここまでですと、整形外科の先生によって、


癒着した腱を「削ってはがす」手術が必要となります。





症状に「思い当たる」方、


まぁ、そんな顔をしないで。


どういう場合でも、いろいろ「手立て」はありますから。





「はりきゅう」治療では、


初期や、慢性的な状態でも、いろいろ治療法があります。




状況を見きわめて、


「炎症」部分を、だた強刺激するのではなく、


その「腱」の周囲の筋肉に、的確に刺激を加えて、


原因となる「こわばりと炎症」の部分の、血流を改善させ、


痛みを改善させていきます。





また、キネシオテープで、


「自分でもできるケア」を指導いたします。


自分で言うのもなんですが、これが、なかなかいい!


なかなか治りにくい「腱鞘炎」!


ぜひ、ご相談ください。





そうそう、じゃぁ、


昔のおサルさんにも「腱鞘炎」があったかって?


いやいや、彼らは、そうなる前に、


ちゃーんと「休養をとって」無理しなかったんですよ。


野生の動物たちに、お医者さんがいないんですもの、


「身の守り方」は、本能的に備わっているんです。





人間って、たいへんですよねー。