ヴィレッジ | ナイト・オン・ザ・プラネット

ヴィレッジ

ヴィレッジ 森に囲まれたある村。広場にテーブルを並べ楽しげに食事をとっている。一見幸せそうなこの村には、ある決まりがあった。赤は不吉な色として、たとえどんなものでも処分しなければならなかった。それは"森に住む者"との決まり。赤は挑発行為にあたるのだ。逆に黄色は安全の色。森の境目の木々にその色を塗り、絶えず明かりを絶やさず、森を監視するのだった・・・

昨年、結構話題になっていたので、そのころの評判を覚えていたのだが、なるほどどいうところ。
M・ナイト・シャマランらしく、言い伝えやセオリー、都市伝説等々は実際にあるという流れのストーリー。前回、「サイン」あたりで少し煮詰まってきた感も否めなかった(でも宇宙人とか大好きなんだけど)が、今作は実際にあってもおかしくないかな~とちょっと思ってしまうところもあって、ある意味素直なストーリー。だから似たような話を知ってる、って思う人もいると思うので、評価が普通かちょっと良いぐらいだったのも解る。まあ、ひねりというか、物語で明らかになっていく事実は、何段かのオチになっていて、そこに強引さが少ないからもうちょっと認めてあげても良い気がする。
また話の中心の半分がミステリーよりも主役二人の純愛ストーリーであって、その思いが物語の秘密を解き明かしていく、その若者の意志というか未来に希望を持たせる雰囲気が今までと違っていて、ちょっと良かったかな。

まあ、映画見過ぎなのか、シャマランに期待しすぎなのか、みなさん厳しいですよね。。。まあ、他人のことは言えないけど。

主役の一人、ホアキン・フェニックスは前作「サイン」に続いてのシャマラン作品ですが、どうしても「サイン」の時の子供達と一緒に銀紙の帽子をかぶっている姿が目に焼き付いていて・・・微笑ましいです。本作では木訥な感じがよいです。ブライス・ダラス・ハワード演じるヒロインは盲目だが意志が強く、勇敢な役柄で似合っていたと思うけど、何か他に出演してないのかな?そのほかエイドリアン・ブロディ、シガーニー・ウィーバーなど強力キャストが脇を固めてます。しかし、ブロディさん、「戦場のピアニスト」の印象が強いので、今回の役は似合ってないことはないけど、「エイドリアーン!」って心の中で叫んでしまった。
あれ、映画が違う?


05.02.05 映画館